1987年4月に『やさしいビジネス英語』としてスタートしたNHKラジオの語学講座『実践ビジネス英語』が、この3月に終了します。
このプログラムNHKの語学番組の中でも最長寿番組。
実に34年間続いてきました。
講師は、2003年度を除いて通算33年間にわたって杉田敏(すぎたさとし)さんが務めています。
私は杉田先生を英語学習の神とあがめており、杉田先生のおかげで社会人になってから会社の派遣で米国に修士留学できたと思っています。
とってもとっても感謝していて、とても言葉では言い表せません。
その講座が、3月末で終わるなんて(泣)
先日、3月分の『実践ビジネス英語』のテキストを書店で購入した際に、終了するということに気がつき、それから喪失感がハンパないです(大泣き)
来年度のラジオ英語の講座は、他にもけっこう大きな改編があるので、それも合わせてご紹介していきます。
NHKラジオの語学講座はコスパ最高!
NHKのラジオ語学講座はどの言語も講師が一流で、毎月出る安いテキストも内容がとてもよく構成されておりコスパ最高です♡
今は、スマホでアプリをとれば、いつでも前の週の放送がストリーミングで聴けるので、スキマ時間の学習にもとっても便利。
私は中断期間を何度もはさみつつですが、中学生のころからラジオの英語講座は聞いています。
そして、英語学習の方法を人に聞かれたら、コストもテキスト代程度で済み、さまざまなレベルのプログラムが用意されているので、一番に『NHKラジオの語学講座』をおすすめています。
この春に中学生になる娘も、これまではテキストを買わずに好きな時に聞いていたのですが、本格的にテキストを購入して4月からラジオ講座を始めようか話し合っています。
そんなNHKの語学講座ですが、2021年4月から英語についてはけっこう大きくプログラムが変わります。
2021年度、NHKラジオの英語講座はこう変わる
2020年度までは、英語の講座は『ボキャブライダー』もあわせて13プログラムありました。
2021年度からは、それが12プログラムとなります。
そう、杉田先生のビジネス英語が減っちゃうんです。
これまでビジネス英語は、柴田先生の『入門ビジネス英語』と杉田先生の『実践ビジネス英語』に分かれていたのですが、それが1本化され、柴田先生の『ラジオビジネス英語』になります。
レベルは月〜水が易しめで(これまでの入門ビジネス英語の後継?)、木&金が難しめの内容(実践ビジネス英語的なものか?)となります。
そして、もう一つの大きな変更点は、『基礎英語』シリーズの改編です。
★2021年4月からのプログラムはこうなる!(↓)
『基礎英語』はこれまで、『基礎英語0』から『基礎英語3』という講座名で設定されていたのですが、今回、2020年度の新学習指導要領にあわせての大幅リニューアルとなりました。
『小学生の基礎英語』1プログラムと中高生用の3プログラムになります。
一番、レベルが高い『中高生の基礎英語 in English』では、中学校で学んだ文法を土台にしつつ、『英語を英語のまま理解』しながら、自分の意見を英語でまとめる力を伸ばすそう。
素晴らしい。
英語と日本語は、そもそものスピーチの流れというか構成が違うので、英語を英語のまま理解し、そのままそれに対して自分の意見を最初から英語で考えるというのは、英語学習の王道でしょう。
うちの娘は、英語はこれまで習っておらず、小学校の授業でさわった程度なので、『中学生の基礎英語レベル1』から、地道に始めようと思います♡
杉田先生、さみしいけど今までありがとうございました(泣)
英語のプログラムは数限りなくありますが、なぜ、こんなに杉田敏先生のビジネス英語のシリーズを愛していたか。
英語そのものだと、別の教材でも学べたと思うのですが、私がここまでビジネス英語に惹かれたのは、その設定のリアルさと、トピックの先進性でした。
世界の最新情報を盛り込んだ機知に富んだ内容に、私はと~っても魅せられました。
日本の企業に務めている若手社員の主人公に、ヘッドハンターからの連絡があり、採用面接に進んで行ったり、赴任先の出来事などなど。
どれも、ありそうなことばかり。
そして、時々のビニエットのテーマも日本で話題・問題になる数年前に先取りして取り上げられていることも多いと感じていました。
交通渋滞で突然怒り出す人の話(outrage)や、エコツアーといった言葉も、ビジネス
英語で始めて知りました。
最後を飾る2021年3月のトピックは、『Cyberebulling 』(ネットいじめ)と『 The New Normal』(新しい日常)です。
著名人にも杉田先生の『ビジネス英語』のファンは多いようで、東京新聞の2021年2月11日の記事によると、(iPS細胞の)山中伸弥教授は米国留学を目指した大学院生時代に番組で英語を学び、帰国後もジョギングの友、だったそう。
ニュースキャスターの有働由美子さんもファンだとか。
最終となる3月のテキストの巻末に、特別企画として、『杉田敏先生への21の質問』が載っていたのですが、それを読みながら泣けてきました。
ビニエットに登場する主人公は、多くの場合、『なりたかったけどなっれなかった杉田敏』であるとか、開始当初、『やさしいビジネス英語』というタイトルだったことについて、『ちっともやさしくない』とよく言われ、それに対する答えとして『この番組がやさしく聞こえるようになることが、皆さんの着地点です』とお答えになっていたこととか。
杉田先生ファン、ビジネス英語ファンには泣けてくる内容です。
番組終了後の救いは、年4回季刊で杉田先生の音声 DL Bookが出ることでしょうか。
3月、6月、9月、12月にでるので、3月に早速購入して、寂しさを紛らわせます。
おわりに
2021年4月からは、娘は『中学生の基礎英語 レベル1』を、私は杉田先生のムック本を聴きながら、『ラジオビジネス英語』の視聴をはじめることになると思います。
今回、いろいろ改編があり、愛してやまなかった杉田先生の講座子供はもちろん、大人にとっても、NHKのラジオ講座は内容もよくお金もかからないので、個人的には超おすすめです。
まだ、聴いていない人は、新しくシリーズがはじまる4月からチャレンジしてみてはいかがでしょう。
最後に、テキストの巻末に載っていた杉田先生が一番好きとおっしゃる言葉(Quote・・・Unquote)を引用します。
"The best way to make your dreams come true is to wake up."
これはフランスの詩人 Paul Valery のことばで、『夢を実現する一番いい方法は、目を覚ますこと』ということです。
夢を実現するためには、いつまでも夢を追っているわけにはいかず、どこかで具体的、現実的なアクションを起こさなければならないということですね。
きれいごとばかりではない、とても身に染みる言葉です。
では、今日はこのあたりで!
まだ発売前の2021年春号!私は絶対に買います♡
→【追記】買いました!