LINEは今や生活に欠かせないコミュニケーション・ツール。
LINEは超便利で重宝しますが、『LINEいじめ』やもろもろの犯罪に巻き込まれるきっかけになったりと負の側面があるもの事実。
今回は、そんなLINEが企業として力を注いでいる、ネットにおけるコミュニケーション・トラブル防止のための出前授業用の教材についてご紹介します!
イラストはいつものLINEキャラクターが登場で超かわいいのですが、内容は超リアル。
子供が自分たちで考えるようにできており、ありがちな事故事例紹介とは一線を画します。
本来は小・中・高校生とその保護者に向けたリアル授業用の教材で、教室のプロジェクターに映すことが想定されているものなのですが、ワークシートなどもついており、画面デザインも見やすく、パソコン画面でもプリントアウトしてみても、とても素敵で有用な内容となっています♡
誰でも名前やメールなど基本的な情報を入力すると、ダウンロードできるので、是非、興味ある方は見てみて下さい♡
ご家庭でも、お子さんとのネットについての会話のきっかけになると思います。
無料ですよ!
LINEは便利だけど負の側面も
LINEは私も日常的に使っています。
大昔に知り合った中高時代の友達数人のグループや、20年以上前に出会った最初に勤めた会社の同期たちともグループに入っています。
きっとLINEがなければ繋がっていなかった人たち。
LINEは本当に便利ですごいです。
しかし一方で、『LINEいじめ』や『LINE疲れ』さらにはLINEでのやりとりがきっかけで犯罪に巻き込まれるなど、負の側面も頻繁に取り沙汰されています。
実際に、この4月に中学生スマホデビューをした娘のLINEは、ちょっと荒れ気味。
クラスや学年といった数十人単位でもグループを作っており、1日にクラスや学年のグループだけで数百件(!)きています。
あまりに多いので、娘自身の判断で学年グループは脱退したんですが、クラス・ラインでも、余裕で1日に300件(!)を超えています。
多数での頻繁なやりとりは、いつかトラブルになるんじゃないかとママとしてはびくびくです。
LINEの楽しく便利な使い方について、いろいろ娘と話をしたいものの、LINEは比較的新しいツールなので、私自身も知識が不足気味。
LINEに限らず、私のティーンエイジャーの頃は固定電話での連絡が主だった世代なので、ネットリテラシーそのものが低いんです。
そんな私自身の知識の向上に一役買ってくれ、娘とのネットに関する会話のヒントを与えてくれたのがLINEみらい財団(LINEみらい財団)のホームページからダウンロードできる情報モラル教育教材です♡
無料ですが、ダウンロード期間は申し込んで、連絡がきてから(すぐパスワードなどが届きます)1週間以内で、スマホでのダウンロードは難しくPC推奨なので、その点だけご注意を。
この教材もともと『みらい財団』が無償で派遣してくれる講師の授業用の資料なんです。
実は、小学校のPTA役員をしていた昨年、一昨年に、PTA主催の子供たち向けの講座として『LINE出前授業』を依頼しようとしていたのですが、コロナで企画自体が流れてしまいました(--;)
今もリアル授業は出前していませんが、『オンライン授業』は受け付けているので、興味ある方は、是非、申し込まれてはどうでしょう!
LINE出前授業の教材の内容は?
概要
全般に、イラストやカード教材を多く取り入れたワークショップ教材となっており、要所要所にワークシートもついています。
いずれも、『これが正解』というものを求めるのではなく、状況に応じて子供たちや大人が自ら考えられるように構成されています。
子供(小・中・高校生)用の『楽しいコミュニケーションを考えよう!』 は、『基本編』『悪口編』『写真編』『使いすぎ編』『リスク見積編』『ネットトラブル回避編』『マンガ編』とあり、かなり盛沢山。
全部ダウンロードすると大変なので、まずは興味のあるところからでいいと思います。
保護者用としては、『家庭での対話篇』があります。
ママ友などで、ありがちなライン内容が掲載されてます(↓)。
画像引用元:LINEみらい財団
保護者用は『トラブルに合わないか心配』といった、まさに私のような保護者の不安を解消をするために作られています。
トラブルを整理しながら、子供と一緒に考えられるようになっています。
教材には実際に教室のモニターなどに映すことを想定されて作られた画面プラス、進め方のようなガイドラインもついている親切さなので、学校の先生が講師として教えるのにもお役立ちです♡
実際の授業風景
実際の授業風景は、You Tubeに公式の動画がアップされているので、あげときます♡
私がこの『LINE出前授業』について知ったのは、近隣の別の小学校のPTAの方からたまたま聞いたのがきっかけでした。
その小学校では実際にPTA企画で『LINE出前授業』をお願いし、LINEから講師が来てくれたとのこと(←コロナ前の話)。
子供たちに向けての授業だったのですが、よく使われる絵文字やスタンプをみんなに示し、スタンプなどをみて『どう感じるか?』と聞くなど、かなり実践的な内容だったそうです。
一般的なスタンプでも、みんな感じ方が違うことがリアルに分かり、講師の方から『LINEは顔の表情も見えないし、スタンプはもちろん文字でも短文なので、受け取る人によって受け取り方がかなり違い、誤解が生じやすい。スタンプはけっこう注意する必要がある』などの説明があったそう。
PTAママとして参加していた知人は、『大人もすごく勉強になった』とのことでした。
教材はこんな感じ
教材はいつものLINEキャラクターがたくさん登場し、親しみやすいものですが、内容はかなり実践的です。
『ネットトラブル回避編』をみてみましょう。
桃太郎が鬼退治に行く仲間を募るという設定です(笑)
桃太郎がSNSを使って鬼退治を告知します。
【募集】
鬼退治に一緒に行く人
*報酬あり
こんなシンプルな内容なのですが、それが後々えらいことに。
最初は、よく知っている人たちが好意的に見てくれるのですが、そのうちに、いろんな人に拡散され、『一緒に鬼退治に行ったら100万円もらえる』とかの話になってしまいます。
画像引用元:LINEみらい財団
桃太郎は100万円なんて、何も言ってないんですよ。
でも、たくさんの人が見る中で、多い意見が本当らしくなっていくという怖いお話しです。
また、鬼退治が終了した後、今度はサルが鬼退治の結果報告をします。
サルは『いいね、たくさんつくかな』といった悪気がないシンプルな気持ちです。
こちらもやはり、家族や親しい人たちには好意的に受け止められますが、良かれと思って誰かが拡散していくと、とんでもないことになっていきます。
『鬼が大怪我したらしい。ひどい!』とか、『お宝をとったらしい』とか否定的なコメントも多くなり、『桃太郎を特定しよう』という人(カバ)も現れます。
その後、実際に学校でありがちなシチュエーション、『SNSでクラスの体育祭の結果報告をする』というトピックに繋がって行き、ワークシートなどで自分で考えるようになっています。
自分やごく親しい人以外のものの見方をする人も世の中にはたくさんいる、つまり投稿した時は思ってもみなかった反応がありうる、ということが分かりやすく説明されています。
そして、炎上していった原因として人の思い込みがあげられます。
★他の人も『自分と同じ気持ちだろう』と思いやすい。
★『考えやすいもの』だけで、『こうだろう』と思いやすい。
★『よく見るもの』を『多い』『正しい』と思いやすい。
強弱の差はあれ、こうした誰にでもある『思い込み』はあるもの。
対面でのコミュニケーションでも、思い込みによって関係がうまくいかなくなったりすることはよくあります。
でも、顔を合わせるような間柄だと、話し合ったり、誤解が溶けたりで修復もあり得ますが、ネットで炎上が大炎上になったり被害が拡大することはあっても、収束することはほぼないでしょう。
これは、自分が直接知らない人たちに、どんどん情報が伝わっていくというネットの特性からくるものだと思います。
ネットの良さと裏表の恐ろしさを、まざまざと感じました(--;)
ブログを書いている身としては、整理されているのでとても分かりやすく感じました。
*ワークシートで考える
画像引用元:LINEみらい財団
LINE出前教材のすごいところ
出前教材は『○○編』にいくつも別れていますが、内容に底通しているのは、『子供たちにネットを便利に楽しく活用してほしい』という視点だと、教材を眺めていて思いました。
そのために、最も重要なことの一つである『人によって受け取り方はさまざま』『ネットの世界では、一度出回ると、すぐに広がり、消すことができない』ということが強調されています。
私が特に、この教材をすごいと思った点は、『どういうのが正解』とかはなくて、他の人の目線に立って考えるきっかけを与えてくれるところだと思います。
先程の、桃太郎の例では、批判がましいゾウさんの視点などなどです。
画像引用元:LINEみらい財団
コミュニケーションに際して、自分以外の人の考え方やものの見方があるというのを知り、実感することは、ネットに限らず対面も含めたコミュニケーション全般にとってとっても大切なことです。
『楽しいコミュニケーション』について、相手と自分の違いを意識しながら、子どもたちが、そして大人も自分自身で考える良いきっかけになると思います。
おわりに
ネット教育というと、ついつい事故事例的な内容を思いつきますが、事故事例は所詮他人事なので、なかなか自分自身のこととして思い描きにくいものです。
また、ヤバい事態になった例をあげるだけでは、怖がる子はいても、そこで思考がストップしてしまいます。
どうやって状況判断をし、どうやってリスク回避するかということまでは考えがなかなか及びません。
ニュースでオレオレ詐欺に関する報道が繰り返されていても、毎年、多数の人が引っかかっていることからしても、いかに事故事例が身に染みにくいか分かります。
このLINE無料出前授業教材は、自ら考えることを主眼に作成されています。
また、私も含めて子供たちの親世代は、まだまだネットには慣れ親しんでいても、リスク管理となるとよくわかっていない人も多いと思います。
そうしたよく分かっていない親の一人として、この教材はお子さんと、そして自分自身の情報モラルリテラシーを高めるのにとってもおすすめです♡
LINEのまわしものの様な褒め方をしてしまいましたが、なんといっても無料で、教員でなくても誰でも簡単な情報を入力したらダウンロードできるので、興味ある方は、是非、みてみてくださいね♡
ご家庭でも、お子さんとの話のきっかけになると思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!