はじめて村上春樹の小説を読み終わりました✨
オーディオブック(Amazonのオーディブル)で聴いたので、正確には『読み終わった』というより『聴き終わった』ですが、とにかく最後までいきました。
それもこれも、高橋一生さんの素晴らしい朗読のおかげです✨
公式ページはこちら ↓
紙の本だと2ページで挫折
毎年のようにノーベル文学賞候補として名前があがる村上春樹さん。
新刊が出版されるたび、夜中から書店に並んでいる人のニュースが出るもんだから、彼の書く小説は昔から気になっていました。
何度かトライはしたんです。
『ノルウェイの森』や『1Q84』など、友達に借りたり図書館で手に取ったりして読もうとはしたんです。
しかしなぜか読み始めると、文を体と心が受け付けず、『ノルウェイの森』は最初の飛行機に乗っている部分で挫折し、『1Q84』はずらっと書架に並んだ本の冊数=ストーリーの長さに怖気付き、読みかけたというレベルではなく、わずか2〜3ページで挫折していました。
読書は割と好きな方なのですが
『村上春樹とは相性が合わないんだ』
そう思っていました。
出張中に何気なく
『村上春樹の小説は無理』と思っていた私ですが、9月に長い東京出張に行っていた際、これまで家族と喋っていた時間や家事をしていた時間がポッカリ空いたところ、ふと普段から聴いているオーディオブック(オーディブル)の
こんな画面が目にとまりました。
朗読 高橋一生
有名な俳優さんが朗読している & 高橋一生さんの声は結構好き
ということで、何気なく聴き始めました。
★騎士団長殺し(第1部)上
9時間32分
★騎士団長殺し(第1部)下
9時間20分
★騎士団長殺し(第2部)上
9時間24分
★騎士団長殺し(第2部)下
11時間16分
合計39時間32分という長さです。
途中で離脱するのも仕方がないと思って、聴き始めたのですが・・・。
いや〜、すっかり高橋さんの朗読に魅了され、全部を2週間ほどで聴き終わりました!
通勤時間はもちろん、休憩時間などにもスキさえあれば聴かずにはおれない、そんな感じでした。
朗読の力
大・村上春樹様なので、もともとの言葉の力というものはあったのでしょう。
でも正直、紙の本では、私の想像力が乏しいせいか、なかなか読み進められなかったんです。
ところがところが、高橋さんの朗読、本当に素晴らしかったです。
物語の世界を体現したかのような陰鬱というか静かな、高橋さんの低音ナレーション。
眠くなりそうな一歩手前でとまる、気だるいようなリラックスしすぎたよう感じにさせる雰囲気。
一人で、ごく自然に何人もの登場人物を演じ分ける演技力。
『48 スペイン人たちはアイルランドの沖合を航海する方法を知らず』
といった副タイトルも、高橋さんが読み上げるとストーリーの一部なんだなと実感します。
こんなに不思議でドキドキなストーリーなんだ
村上春樹の小説って面白かったんだ
始めて村上春樹の小説の意味(物語の内容もその価値も)がわかった気がします。
普段は、私、オーディブルは1.3倍速で聴いているんですが、これは通常のスピード(1倍速)でじっくり聴かせていただきました✨
そして聴き進むうちに『ああ、終わって欲しくない。終わるなんて寂しすぎる。ずっと、ストーリーと声を楽しんでいたい』とまで思いましたよ💘
おわりに
高橋一生の声を聴きながら、なぜか主人公の『私』(36歳、肖像画家🧑🏻🎨)のビジュアルが斎藤工に脳内変換していました。
素敵なジャガーに乗った、ハンサムで白髪の免色(めんしき)さんって、リアルにいたらスキがなさ過ぎてちょっと怖いかも
とか
中学生の秋川まりえと『私』が関係を持ったらどうしよう
とか
ドキドキ・ワクワク・ヒヤヒヤしながら、本当に楽しみながら読ませて(聴かせて?)いただきました。
村上春樹、人気がある理由が始めてわかったよ〜。
ノーベル賞候補といわれる理由も納得したよ〜。
他の村上作品も、オーディブルでぼちぼち聴いてみます!
村上作品、気になるけど、なぜか紙の本では受け付けない方、ちょっとオーディブルで聴いてみてください✨
紙の村上本は、もしかしたら読む人を選んでいるのかもしれないけど、高橋一生の声は広く受け入れてくれます。
そして秋の夜長、読書(朗読)の楽しみを存分に味わってください。
♪『はてなブログ』で運営しています♪
♬ぜひ、読者登録お待ちしてます♬
♪ブログランキングに参加してます♪
♫励みになるのでポチッとお願いします♫