あっという間にお正月が過ぎ、そうこうしているちに緊急事態宣言でオロオロしているうちに、はっと気が付くと、関西の中学校の統一試験日まで一週間を切っているではありませんか。
関西の中学入試は、大阪と兵庫の中学校は1月16日と17日に入試が集中しています。
うちの娘ものんびり系の学校を2校ほど受けます。
現時点での天気予報では、入試本番の16日は『晴れ』で気温も10℃以上ありそうです。
体調に気を付けてちゃんと試験会場までたどりつかなくては!
ここで、ちょっと関西の中学受験の特徴について振り返ってみます。
これから関西での中学受験を考えてらっしゃる方の、ご参考になるとうれしいです♡
*小学校の先生から受験用にとお守りをいただきました♡うれしい&ありがたいです♡
関西の中学受験の特徴
①受験日が短期間に重なる→体力勝負
関西の入試は関東より早く、特に、大阪と兵庫は1月16日一斉にはじまります。
大阪星光学院も灘も16日に試験があります。
16日から19日ころまで試験日が集中しています。
この短い期間に、一般的には3~5校、多い子はそれ以上の学校を受験するので、そりゃあ大変です。
午前中1校受けて移動し、午後3時や4時ころから夕方から別の学校を受けるのですが、疲れて試験中に寝ちゃう子もいるとか。
そりゃそうだ。大人でも疲れる日程です。
②統一試験日の初日の午前中に第一志望校を受ける
トップ校を除いて、試験をA日程、B日程と2~3回受験できる学校が多いのですが、第一志望の学校は初日の最初の試験を受けます。
なぜなら、一番、合格可能性が高いから♡
中学校の方もそれをよく分かっていて、初日の最初の受験のハードルを一番低くしています。
同じ学校の同じコースでも初日の最初と、一番、煮詰まったときの日程とでは、競争率も難易度(偏差値)も全然違ったりします。(塾でもらった資料をささっとみたところ、偏差値10違うところもけっこうあったような・・・)
例えば、第2志望校として大人気(←学校説明会に行ったときに先生が笑いをとるためにおっしゃっていました(^^))な雲雀丘学園中学校は
A日程午前(1/16・午前)
★3科目受験
★4科目受験
→合格発表は1月17日午後3時30分
A日程午後(1/16・午後)
★2科目受験
→合格発表は同じく17日午後3時30分
B日程(1/17・日午前)
★理科入試(国、算、理)
★英語入試(国、算、英)
→合格発表は1月18日午後3時30分
と、最大3回の受験可能ですが、A日程午前が一番合格しやすいです。
偏差値はA日程午前を基準とすると、A日程午後は『+6』、B日程は『+8』です。(浜学園の資料から)
兵庫県の男子御三家、灘中、甲陽学院、六甲学院のうち、灘中と甲陽学院はA日程のみですが、六甲学院はA日程(1/16)とB日程(1/19)があります。
六甲学院はA日程でもすごく難しいのですが、B日程だと偏差値は『+3~4』とさらにハードルが高くなります。
第一志望校は初日の最初の受験で!ですね。
*子供が在籍している浜学園でもらった表*
③2日間試験がある学校はごくわずか
昔は2日にわたって試験があり、その合計点で合否が決まるという学校が多かったのですが、今は2日にわたる試験はごくまれです。
塾でもらった手元にある資料でみたところ、関西圏で2日目の入試があるところは、男子校では灘(1/16と1/17)と甲陽学院(1/16と1/17)(両方とも超難しい)。
女子校ではわたしの母校の神戸女学院(1/16と1/18)だけです。
他はみんな1日ぽっきりで終了です。
灘も六甲も、16日に国語・算数・理科の3科目を受験し、17日は算数・国語の2科目。
合計5科目での合否判定です。
合格発表は、甲陽が1月18日、灘が1月19日です。
灘と甲陽はどっちかしか受けられないけど、『灘(か甲陽)+六甲』の受験は可能という日程です。
入試の形態も人気の学校も本当に一昔前とは全然違っています。
④日程は大阪・兵庫のあとに京都・奈良
関西は京都、大阪、兵庫、奈良の間で、住んでいる場所によっては行き来がしやすく、兵庫の家から京都の学校に通う等はザラです。
京都と奈良の学校も1月16日スタートもところも多いですが、少し後ろ倒しになっており
★西大和学園(奈良)が1月17日
★東大寺学園(奈良)が1月18日
★洛南(京都)が1月18日
です。
⑤難関校は数学が難しい→数学で差がつく
うちの子は、難関校はまったく狙っていないので、あまり関係なかったのですが、関西の受験は数学で差がつくといわれています。
みんな仕込みはがっつりしてくるので、問題が難しくなっていくという悲しさ。
わたしが受験していた大昔からその傾向はあったようで、トップ校を目指していた男子たちが『〇〇は奇問が多い』とか、塾の休み時間にボソボソ話し合っていました。
『奇問』って、大人になってから考えると、中学校の先生たちが、あらゆる問題を解きまくっていた受験生に対抗すべく、一生懸命考えて、試験場でみたことのない問題について考える柔軟性や応用力をみたかったんだろうな、と思います(笑)
⑥試験科目は3科目が主流だが2科目や4科目も多い
試験科目は社会を抜いた、国語、算数、理科の3教科が主流ですが、同じ学校で3教科受験、4教科受験の両方ある場合もけっこうあります。
また、中堅校や女子校では2科目受験も多いです。
うちの子も2科目受験組です💮
途中までもっと準備していたのですが、起立性調節障害になり、勉強どころではなくなって、できるだけ負担の少ないようにしました(^^)
体調の悪化にともなって、4科目→3科目→2科目になっていったという💧
4科目そろえるとなると、社会の学習量が多いので、とても大変。
社会の内容はパツとみたところ、『大学の入試もある程度これでいけるんじゃないの?』というような、詳しい内容なので覚えるのがかなり大変です。
3科目をしっかり準備していると受験できる学校が多いので、中堅校狙いだとこれが一般的だと思います。
理科についてはみんな理科は得点源にすべくかなり仕込んできます。
理科というと『難しいんじゃないか』と大人は思うのですが、中学受験の理科は、『なぜそうなるのか』までは踏み込まないので、算数に比べたら点を取りやすいんです。
社会ほど覚えることもないし。
例えば、『振り子は、糸の先につけたおもりが重くても軽くても、糸の長さが決まっていれば、行き来する時間はいつも同じ』と覚え、あとは覚えたことをもとに比較的簡単な計算をするだけ。
なぜ、おもりの重さが違っても周期は同じなのか説明するのは難しいでしょうけど、そこは『そういうもの』で、スルーしちゃいます(^^)
なので点をとりやすく、高レベルの争いになります。
そんなこんなで、わが子は理科も途中で時間をとれなくなり、算数と国語のみの受験です。
おわりに
中学受験の算数はかなり特殊で、小学校で習う算数とは全く別物です。
そして、中学校に入ってからやる数学も、まったく別物です。
自分が中学受験していた頃は、『小学校で苦労した算数、あまり役に立たないやん』と思っていました。
しかし、大人になって意外なところで役立つんです。
それは公務員試験。
中学・高を一緒に過ごし、その後、公務員になった友達がチラホラいるのですが、公務員試験の判断推理(?)とかが、すごく似てて楽に高得点をとれたと言っています。
わたしも問題をみてみたら、確かに小学生の時にみた懐かしい感じでした(^^)
わたしの経験では、GRE(アメリカやカナダの大学院に進学する時に必要なテスト)を大人になって受けたとき、当時あった(今はテストの構成が変更されてます)Analytical Section という論理パズルのような問題が中学受験の問題に似ていて、試験中、思わず子供の頃を思い出しました。
これまでの人生で、いろいろな試験(就職試験も含む)を受けてきましたが、一番、普段やっていること(学校の勉強)との乖離が激しかったのが、中学受験でした。
そうした意味で、中学受験はとっても特殊で受ける方は大変です。
しかしその苦労もあと少しで終わり♡
うちの子も含め、受験生はみんな体調に気を付けて頑張れ~。
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました♡