東京で緊急事態宣言が出て、私の住む関西でも、もうすぐ緊急事態宣言が出そうです。
昨年のことについては、コロナがらみの思い出がとても多いのですが、そんなコロナのせいで、私ができるようになったことの一つがZOOMを使うことです。
ZOOMを仕事で使ったり研修を受けたりしたのですが、その中で、直接会うことの代替としてではなく、『前向きにオンラインを使う』ことで見えてくる景色もあるんだな、『対面の方がオンラインより偉い』と思っていたけど思い込みだったな、と感じたことがあったので、つぶやきます。
はじめに
新しいもの好きの割には、わたしはパソコンはとっても不得意。
ZOOMも自信がなくて避けていたのですが、昨年後半、どうしてもZOOMで受けなければいけない職場の研修があって、しかたなく使うようになりました。
さすが人気のシステムだけあって、一度使うと、使い方は超簡単。
自分で会議を主催せず、単なる参加者だと振り分けられたIDをポチッとして入室するだけなんですね(^^)
ZOOMを使うことにビビリがなくなり、調子に乗って私の所属する臨床心理士会(心理系の職能団体)でも最近多くなってきているZOOMの研修にもいくつか参加しました。
遠隔相談の可能性について
そのうちの一つの研修で、『遠隔相談』について扱ったものがありました。
これまでは『カウンセリング』『相談』というと『対面』が原則で、わたしもそれが当然でベストだと思い込んでいました。
対面で、同じ部屋で同じ空気を吸い、相手のしゃべることだけではなく、表情やしぐさからもいろいろな情報を得られるコミュニケーション方法が一番で、電話やメールやラインではコミュニケーションの質としてはかなり下がるかな、と何も考えずに思っていたところがありました。
これは、毎日行っているコミュニケーションにおいても対面が一番、つまり、人と人のコミュニケーションは、対面が一番、質が高くていいんじゃないかと思っていたんですね。
でも、前向きにオンラインを使用することで、いろいろ良いこともあるんだなというのに気がつきました。
情報量の多さが、逆に不利に働くこともあります。
『直接会う=情報が多い』ことは、場合によっては、不安を増幅させることもありえます。
問題を抱えていて、相談したいのに、その気持ちより相談に行く不安の方が上回って、相談室にすらたどり着けないというのがそれです。
物理的な理由、例えば、わたしも経験があるのですが、シングルマザーで幼児を抱えていたら、そうそう時間をとって、どこかで人に会うのは難しいですよね。
身体障害や重篤な病気をかかえており、思うように出歩けない人もたくさんいらっしゃるでしょう。
でも、オンラインだとそうした物理的な問題は解消でき、『不安』といった気持ちの問題も、出かけていって相手のフィールドに入らずに相談できるので、だいぶハードルは低くなります。
学生さんの場合、対面だと学生相談室で相談が継続していも、休み期間中で遠望の実家に帰っちゃうと相談が途切れるけど、リモートだと長期のお休み期間や、休学した場合、休学期間もずっと必要に応じてつながることができます。
オンラインの方が話しやすければ、休みが終わって学校に帰ってきても、そのままオンラインで続ければいいですしね。
電話相談とライン相談の比較でも、ライン相談の方が26倍以上相談件数があったとか。対面とラインだと、もっともっと差がついちゃうでしょうね。
それだけオンラインは敷居が低いってことですよね。
カウンセリングやセラピーに関してですが、トータルに満足度を対面とオンラインを比較すると、違いが出ないという調査結果もあるとか(国外の研究だけど)。
自分の生活を振り返れば
コロナになって、職場の飲み会や昼食会は、ほぼなりなりました。
PTAやママ友との食事会も激減です。
昔ながらの言い方で言うと、飲みニュケーションがなくなったわけです。
でもその代わり、もともと遠方にいて会えなかった友達との仲が深まったように思います。
ここ1年で、中・高時代の友人や、大学時代の友人、前の職場の同期入社のグループなど、さまざまなラインのグループができ、けっこう活発にやりとりしています。
コロナ前はラインは、単なる連絡事項の伝達などが多かったのですが、直接会いにくくなってから、明らかに内容が変わってきており、連絡をとりたいときに、普通に会話できている感じになっています。
実際に会って、離れたところに住む家族なら触れて、というのは、もちろん何ものにも代えがたいものではあります。
『直接会うのが一番で、オンラインは仕方なく』という思い込みを手放すことができ、積極的&前向きにオンラインと取り組むことができ、直接会うこととの使い分けができれば、プライベートでも仕事でも、より満足度の高い生活が送れるような気がします。
長いつぶやきになってしまいましたが、『直接会えないからな~』とかいっているのをやめて、いま存在しているありがたいオンラインシステムを使って、生活も仕事も充実させていきたいです。