ここ一週間ほど、モヤモヤしていて、ちょっと聞いていただきたい件があります。
それは小学校から配布された、全学年の生徒の保護者あての『おたより』について。
全学年の保護者に配布された『おたより』には、子供の学年(6年生)であった同学年の生徒同士の『いじめ事案の報告とおわび』について書かれていました。
内容は、最初の緊急事態宣言があけたあたりから、複数の男子生徒が一人の男子生徒に対して暴力や暴言をともなういじめがあり、被害者の子が一時期、登校できなくなったというものです。
そして、学校の対応として、早期に対応できなかったことについての謝罪が述べらていました。
6年生になってから、うちの子は体調不良(起立性調節障害)で学校は休みがちだったし、体調が持ち直しつつある最近は、中学受験でバタバタしていました。
また、学校のことについては、うちの子は自分が仲のいい子、悪い子のこと、自分の先生のことくらいしか家で喋らない(つまり自分のごく身近なことしか喋らない)ので、子供の口からそうしたことはきいたことがありませんでした。
同じ学年でいじめがあって、いろいろ揉めているというのは、まったくもって寝耳に水だったんです。
子供の通う学校は1学年が3クラスだけで、1クラスの人数も少なめ。
あまり転出や転入もないので、6年生ともなるとほぼ全員がお互いに顔見知りです。
子供に『こんなお手紙が入ってたんだけど』ときいても、別のクラスのことでもあり、あまり要領を得ません。
我慢できずに、ママ友たちにラインで聞いてみたんですが、私のように寝耳に水の人いれば、断片的に知っている人もありだったんですが、誰も詳しくは知りません。
被害も、どの程度で被害者や加害者の子たちの現状も、あまりみんな詳しく知らないようです。
夏前からいじめがあり、昨年中に教育委員会などの調査が終了し、という配布物に書かれていた経過からすると、今回の『おたより』での発表以前にいろいろあったと思いますが、おたよりの文面だけ見たら、『何かただごとじゃないことがあった』ということだけしか分からない状態です。
わたしが中学受験にかまけて気が付かなかっただけで、もしや、クラスや学校単位での説明会などがあったのかとも思ったのですが、それもなかったとのことです。
あちこちのママ友グループで、にわかに話題になっているようなので、『このおたよりだけ渡されても、かえって心がざわつく』と私のように思っている人も多いのかもしれません。
で、ここで『なぜにいま、このおたよりか』というのを考えてみました。
いじめがあったことは重大事案なので、何らかの形で保護者に伝えなくちゃいけない。
何も伝えないと『隠ぺいした』とか言われてしまう。
もう年度末が近いし、お知らせするならこのあたりのタイミングか、と先生たちは思われたのでしょうか。
そして、具体的な内容は高度な個人情報で、これからの人間関係のこともあるので、誰が(文面だと男児か女児かも分からない内容でした)何をして、誰が何をされたかなどは書けない。
そんなこんなで、6年生で『いじめがあった』ことだけを伝える内容での、おたより配布となったんだろうと思います。
しかし、そうであれば全学年の保護者におたよりを配布する必要があったのだろうか。
事案の解明は終わっているのだろうか。
加害者も被害者も、今は学校に通っているけど、同じフロアで過ごしていて、顔を合わせる機会もあるだろうに、被害者は精神的に大丈夫なんだろうか。
いじめが勃発したクラスの担任の先生は、私が知っている限りでは、明るく親切な先生だけど、一人で抱え込んで、今も大変なんだろうか。
管理職も含めて周りのフォローが、足りなかったんだろうか。
などなど、いろいろ考えてしまいます。
ニュースなどでいじめの報道をみると、『なんで早期対応ができないんだ?』『やっぱり加害者には毅然とした態度で臨まねば』『周りも傍観しているだけじゃダメじゃん』とか簡単に勢いのいいことを考えちゃいます。
でも、実際に身近に起きると、周りの人の対応ということについては、うちの子はいじめが発生していることについて、あまりよく分かっていないようでしたし(なんとなく男子の一部がざわついている的な不穏な感じはあったよう)、私は事案が発生していたことすら気が付きませんでした。
学校の対応は何をどうしたのか、さっぱり分からず、被害者側の大事にしたくないという意向で、説明会などが開かれなかったのかもしれません。
でも、割と小さな小学校で深刻ないじめが起きていたのに、まるっきり分からなかった、知らなかった自分にショックです。
PTAの用事で月2回ほど学校に顔を出しているのに、このザマです。
今回の件とは直接関係がありませんが、きっと虐待なども、みんなが自分のことで忙しく、あまり周りに関心を払う余裕がない状況で、いつもどおりにみえる中で起きているんだろうなと思いました。
まず、自分自身の余裕をもって、自分の家族はもちろん、まわりに注意や関心をはらえるようになりたいなと思いました。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。