シングル&ワーキングママのぽんちゃん日記

公認心理師でシングルママの情報発信ブログです。起立性調節障害の娘との生活、中学受験、お金の話など生活に密着した話題をお届け♡

明日、学校へ行きたくない。茂木健一郎、信田さよ子、山崎聡一郎著【本の感想】

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うちの小6の娘が、起立性調節障害(OD)で、なかなか登校が安定しません(^^;)

 

相談しやすいお医者さんに出会うことができ、薬でだいぶよくなってきているのですが、まだまだ、お天気(低気圧に弱い)やそのほかの諸々の事情などで、朝から元気に行けたり、お休みしたり、昼から教育支援センターに通ったりしています。

 

そんなこんなで、1年ほど前から不登校関係の本をよく読むようになりました。

 

今日は、そんな『学校に行きたくない』、『行きたいけど行けない人』や保護者などの関係者に向けて書かれた、今年2月発売の『明日、学校へ行きたいくない~言葉にならない思いを抱える君へ』の感想を書きます♡

 

この本は、脳科学者の茂木健一郎さん、大ベテランカウンセラーの信田さよ子さん、『こども六法』の著者・山崎聡一郎さんの共著。

 

感想を先にまとめると、ビッグネームが名を連ねているということで、わたしは期待が大きすぎ、正直なところ踏み込み不足な感は否めませんでしたが、読みやすい流れで、世間の状況や学校教育の現状、今後こうだったらいいなという方向性をつかむにはよかったです。

具体的なお悩みや体験談も沢山のっているので、現在悩んでいる人には、響く内容もあるかも!

 

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寄せられた投稿について3人の専門家が一緒に考える

 

『会社にいきたくない』『なんだか、朝がしんどい』、そんなことを思った大人はたくさんいるはず。

むしろ、365日、毎日元気いっぱいな人なんていませんよね。

 

学校を卒業すると忘れがちですが、わたしも学生時代、特に中高生の頃は、けっこう頻繁に『学校に行きたくない』『朝起きるのがつらい』と思っていました。

学校でいじめなどがあったら、そりゃ、少なくとも当面は行かない方を選択するのが自然な流れな気がします。

 

この本は、『学校に行きたくない』『行きたくても行けない』『いじめられているけど、誰にも相談できない』といった、学校に関する悩みや思いを抱える現役の子供たちや、保護者、かつてそうした体験をしたことがある大人の声を募集し、寄せられた投稿について、3人の専門家(茂木健一郎さん、信田さよ子さん、山崎聡一郎さん)が一緒に考える構成になっています。

 

*3人がいろいろ意見をかわす

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普通に学校に行くのが普通?

 

中学受験を頑張った女の子からは

『塾づけの生活の末に名門校に入学したけれど、勉強も学校もトラウマ。

受験に向かって壊れる私をだれか助けてくれればよかったのに。』という投稿が。

 

それには信田さんが、その子が好きなことを我慢して受験勉強したのを前提に

子どもが学校や塾とちがった価値観を持っていると、親が不安になってしまって、つぶすんです。親がその価値観を切り捨てるということを無意識にやってしまって、それで子供が精神的に殺されてしまうことがある。私たちはそれを『教育虐待』とよんでいます。

 と解説し、山崎さんや茂木さんは『好きなことをやればいい』『勉強はやりたいときにやるのがいい』とはなします。

 

いろんな内容の投稿があるのですが、私が読んでいて、一番深刻だと思ったおたよりがこちら。

 

『学校に行くのがなんとなくつらい。

でも、学校を休むと進学できなくなるのが不安。学校をやめるか死ぬかの二択を迫れているよう』というもの。

 

『学校をやめるか死ぬか』。かなり切迫したものを感じます。

 

人は、人生経験を積んだ大人でも、精神的に追いつめられると視野が狭くなり選択肢が極端に少なくなっていきますが、生活圏が狭く人生経験の乏しい10代だとなおさら思い詰めるんだなと実感しました。

 

このおたよりについては、『それこそ、学校に行かなくていい。』『学校に行かなくても生活している人はいっぱいいる。』と茂木さんたちは答えます。

そしてそれに続いて、こうしたすみっこに追い詰められている人に対して、『別の世界がある』といっても耳に入らないので

今生活している家と学校という環境からいったんはなれて話を聞いたり、別のものを見たり、体験したりすることで学校か死かというところから脱出できる

 ということが語られます。

 

*前後に漫画も挿入されてます

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 『いろいろな選択肢がある』、『学校に行かなくても普通に生活できるし、成功した人もたくさんいる』、海外(アメリカやイギリスやカナダなど)ではホームスクーリングも義務教育として認められているという内容は、繰り返し出てきています。

 

教育を受けること=通学一択ではないということです。

また、学校に行くことが普通で、そこから外れると『普通ではない』つまり、『将来的に普通の生活ができない』わけではない(学校に行かなくても普通に生活している)ということも、繰り返し語られます。

 

それは全くその通りだと思います。

 

自分の10代のころを思い出しても、本当に世界が狭く、学校と家庭、せいぜい近場の繁華街である梅田が世界のすべてでした。

そうした状況で、学校で居場所をなくした場合、かなり追い詰められるでしょう。

本当に水槽の中の魚の群れで、大海を知らないというか。

 

なので、無理して学校に通わなくていいというアドバイスは大変重要でしょう。

 

しかし、わたしが若干、この本について踏み込み不足だと思うのは、話の内容がそこで止まっている感じがするからです。

 

無理に通わなくていいのはわかるけど、子供も中・高生ともなると、『それで私の将来は大丈夫?』と深刻に捉える子も多いです。

 

その答え(?)として、学校に通わなくてもちゃんと生活している不登校新聞』編集長の石井さんのコラムなどがあります。

でも、読んでいて私はつい『石井さんは才能があるからでは・・・』と思ってしまいました。

 

また、親は『学校に無理して行かなくていい』といってくれていても、それ以外の周囲の人(近所の人や同級生)からの視線に苦しめられている子も多いのが現状です。

こうした社会の風潮的なものは、一朝一夕ではかわらないし難しいですよね。

 

*コラムも『脳と不登校』含め、たくさんあり!

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それでもやっぱり読んでよかった

 

学校に行かない先に何があるのか。

『学校にいかなくても普通の生活を送っている』、『人によってはとっても成功ししている』と言われても、その人たちが通った具体的な道筋はどうだったのか等、『無理して学校にいかなくていい』先の話が、わたしは薄いように思いました。

でも、そこを厚く入れると本として別のテーマになってしまうんでしょうね。

 

学校に行かない先の話については、最終的には、自分自身が道を見つけていかなければいけないという話にもなりますしね。 

これは学校に行っている人も同様、将来のことは、自分で道をみつけないとねという話ですよね。

 

ということで、ちょっと不満なところも書きましたが、そうした欠点(?)を考慮しても、脳に詳しい茂木さん、法律にも詳しくていろいろできる山崎さん、大ベテランカウンセラーで多くの家族をみてきた信田さんの、三者三様、だけど『無理するな』ということろで共通するお話は、分かりやすくとっても面白かったです。

 

『子供のありのままを受け入れて、それをのばす』というのは簡単だけど、実質的に通学一択の教育制度、そして学校に通っていないと世間の風を冷たく感じる現状、のびのび子供をのばすのは、創意工夫が必要だなと思いました。

子育て頑張ろうっと!

 

では、今日はこのあたりで!