この土日は雨模様です。
なのであまり出歩かず、娘と近場をドライブをしたり、近所のスーパーに食材の買い出しに行ったくらいでした。
家ではなんとなくテレビをつけている時間が多かったのですが、よく流れてきたのがお正月に発生した石川県能登半島地震のニュース。
本当に、この災害により亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りします。
しかし、あれからもう3週間経つのに、いまだに被害の全貌さえ分からないという状況。
これには正直、愕然としています。
私が住む関西は、阪神淡路大震災で大きな被害を受けました。
あれから30年近く。
東日本大震災を含めて他にも多くの災害があり、その都度、災害対応が検討されて、組織的な災害対応のスキルはかなり上がっていると思っていたのですが、今回の地震ニュースをみていると、厳しいなと感じました。
清潔なトイレや寒くない寝場所の確保が困難な状況が長く続いているって、辛すぎます💧
そんなことをいろいろ思いつつ、家にいるので読書もしていました。
今回読み終わったのは、『ジョブズと11人の証言』。
著者はNHKスペシャル取材班です。
アップルストアをのぞいた後、急にスティーブ・ジョブズの本が読みたくなり、図書館で3冊、ジョブズ本を借りてきたうちの1冊です。
スティーブ・ジョブズが亡くなってから、12年以上経ちますが、いまだに何かの折りに名前が出てくる人で
『すごい人なんだな』
という印象は持っていました。
しかし、私はアップル教の信者ではなく、ジョブズのことも詳しくは知リませんでした。
偏屈な人
奇人?
技術者泣かせな人
キレやすい人
などのイメージがあったくらいかな。
私は特段のアップルファンではないのですが、かつてiPhoneを使っていたことがあり、今、使っているPCはMac Bookで
あっ、iPadも使ってます。
なんだかんだで、けっこうアップル製品にはお世話になっています。
製品自体を使っていて思うのは、とにかくデザインがシンプルでカッコよくて、使うたびにワクワクするということ。持っていると、それだけで嬉しいです。
そんな素敵で生活を変えるような製品(←iPhoneやiPadはびっくりした)を送り出した人は、ただの変人ではないはず。
そんな気持ちで本を読み始めました。
『ジョブズと11人の証言』は、接していた時期はバラバラですが、ジョブズさんと交流のあった11人の人たちが取材に応じたものをまとめた本です。
ジョブズさんが2011年10月5日に逝去され、同年12月に放送されたNHKスペシャルのために取材されたものがベースになっています。
この本を読んで、すっかり忘れていたのですが、昔はいろいろ仕事ができるコンピューターは大企業のもので、個人で使うという発想がなかったことを思い出しました。
それを莫大な金を払わず(昔はコンピューターはめっちゃ高かった)、知識がなくても、個人で使えるようにしたということは、やぱりすごい革命的なことだったんだなと、改めて思いました。
ジョブズのびっくりエピソードは、期待に違わずいろいろ出てくるのですが、私が一番びっくりして笑ったのが、当時ペプシのCEOだったジョン・スカリーを引き抜く際、しぶるスカリーを
『このまま一生、砂糖水を売り続けたいのか』
と口説いたこと。
ペプシのCEOに向かって、ペプシ=砂糖水ってスゴくないですか?
これはとても有名なエピソードらしく、今まで知らなかった私が少数派かもしれないのですが、とにかくびっくりしましたよ。
ジョブズは、一度、アップルを追い出されたあと、1996年に復帰します。
この本の最初には、復帰5年後の2001年に『クローズアップ現代』の国谷裕子さんがしたインタビューも載ってます。
ジョブズにビデオカメラ持っているか聞かれ、国谷さんが
『持っているけど、撮った映像は見直していない』というと
ジョブズが
それは、編集しないから見ない。
自分は子供を撮った映像を編集でつなげ、字幕も入れて、音楽も入れて3分ほどの映画を作ったら、(ジョブズの奥さんが)感動して泣き出した
と答える。
国谷さんが『そのためにはクリエイティブでなければなりませんよね』と返すと
ジョブズは『そんなことはありません』と断言する。
このあたりの内容って、20年後の今はGoogleが写真をつなげて勝手にやってくれているような、まさにジョブズがいうような特別な技術や才能は必要ないことです。
ジョブズは未来が見えていたの!?
それともジョブズの発言に合わせて未来が変わっていったのか!?
スゴすぎです。
また、ジョブズとのやり取りの中で、国谷さんの反応はとても真摯&率直で、その辺りも
『さすが国谷さん。素敵❤️』
と、読み応えたありました。
英語でインタビューしていたので、ちゃんと日本語&英語の両方載ってるところも親切。
ジョブズを表す言葉は
『現実歪曲フィールド』
=どんなに無理なことでも、現実を曲げてでも実現させてしまう
ビジョナリー
=先見の明がある
などなどいろいろありますが、複数の人が言っているのが、ジョブズは
『みんなが楽しく使える製品を市場の送り出したかった』
ということ。
すごくシンプルで当たり前のことだけど、会社が大きくなるにつれて、初心を忘れないでいるのは難しかったはず。納期とか、いろいろあるじゃないですか。
そんな中で、みんなが楽しく使える製品ということを最優先で、『芸術家かい』というほど細部までこだわって(←楽しんで使うには細部が大事と思っていたよう)製品を作っていたら、そりゃ変人・奇人と言われるわな、とジョブズの評判も納得できた面があったのでした。
とても面白い人なので、引き続き公式伝記(↓)の方も読んでみます✨
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