高殿円著の『上流階級 其の四（第４巻）』を読み終わったので、熱が冷めないうちに感想を書きます✨
基本アラフォー女子のお仕事本なんですが、それだけじゃない面白さ！
知らないブランドも、たくさん知ることができますよ✨
最初はオーディブルで聞いていたけど
『上流階級』という、見ようによっては
嫌味な本のタイトル。
最初は、どういう内容か分からなくて
『しょうもない内容かも』
とちょっと疑っていました。
それで、途中で投げ出しても
ダメージが少ないように
サブスクで利用しているAmazonの
オーディオブック（オーディブル）で
聴き始めました。
聴き始めるとこれが、ことのほか面白く
１〜３巻までオーディブルで聴いた後、
４巻は通勤帰りに立ち寄った紀伊國屋で
衝動買いしちゃいました☘️
オーディブルからのリアル本衝動買いは
『精霊の守り人』シリーズ以来です。
↓ このシリーズね ↓
↓ 今回購入したのはこの第４巻 ↓
舞台は上流階級が集う老舗百貨店外商部
舞台は関西を地盤とする呉服系老舗百貨店
富久丸百貨店の芦屋川店です。
そこで外商員として働く鮫島静緒が主人公。
日本一（かな？）の高級住宅街である
芦屋に住むほんまもんのセレブ様たちに
ロレックスやシャネル、ジュエリーを持参して
お買い物をしていただくのが
外商員・静緒のお仕事です。
そんな舞台設定なので
大金持ちがザクザク登場。
私が知らない大金持ちの生活を
垣間見ることができます。
第１巻からそうなのですが、お金持ち達の
買い物の仕方、というか、お金の使い方は
すがすがしさを覚えるほど豪快です。
第４巻では、若手の投資家男性が
結婚式直前で破談になった憂さ晴らし（？）に
富久丸芦屋川店を閉店後に貸し切って
結婚式に招待していた友人達を招いて
一夜で１億円を使う
大ショッピング会を開催します💰
きゃ〜、豪快！
そんなセレブ様達の住んでいる場所や
仮住まいしているホテルなども
関西在住なので『あのあたりかな？』
『あのホテルかな？』などと
それらしい場所や建物が思い浮かぶのも、読んでいてい楽しいポイントです✨
基本は素敵なお仕事小説だけど、それだけじゃない
『上流階級』はエリートや坊ちゃん嬢ちゃんが
揃っている富久丸外商部で
専門学校卒の静緒がさまざまなアイデアを
出しながら、そして、いろいろな人間関係を
丁寧に紡ぎながら
頭角を表していくお仕事小説です。
お仕事がらみの名言も度々出てきますが
私は３巻に出てきた
『ものを売るという仕事は、商品を開発したすべてのクリエイター対する奉仕である。』
というお言葉が刺さりました。
そんな上質なお仕事小説なのですが
それだけじゃない。
同居人で同僚の年下男性はゲイで
京都の資産家のボンだし、
今回は、５０代で美魔女の上司も登場。
外商のお客も百貨店員も、キャラが濃いです。
そうした部分だけ見ると、ドラマ的というか
作り物感があるのですが
なぜかとてもリアルに感じる
お金持ちワールド。
そして知らなかった外商文化の華やかさ。
くらくらします。
知らないブランドも、沢山知ることができます。
１９５０年製の手巻きのカラトラバって
どんなん？
幻のグランドセイコー 44GSって？
う〜ん
ザクっと、ロレックスやオメガでは済まない世界です。
そんな、よく知らないモノが沢山出てくるので
私も大好きな日本酒
福寿がちらっと出てきたときは
昔からの友達に会ったようで、
なんだかとっても嬉しかったです✨
ちなみに『福寿』はノーベル賞の公式行事の
提供酒として何度か選ばれたこともあり
蔵元がやっているレストラン
『さかばやし』のお食事（↓）も美味しい✨
おわりに
お買い物といえば、アマゾンや楽天などのネット通販ばかりで、百貨店は『商品を眺めに行くところ』と私の中では位置付けられていたのですが、そんな百貨店の奥の院、外商部でこんな目眩く世界が展開されていようとは！
もちろん小説なので、リアルではないですが、『本当にそんなことがあるのでは！？』と思ってしまう、金持ちワールドの生々しさ。
そして、主人公の静緒が抱えるタスクの多さと、組織内の生きにくさも生々しくて面白い。
スカッと気分転換をしたい方、お金持ちワールドを堪能したい方におすすめです✨
第４巻は主人公が芦屋川店店長の辞令をもらっているところで終わっているので、続きも早く読みたいな！
ではでは
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