シングル&ワーキングママのぽんちゃん日記

公認心理師でシングルママの情報発信ブログです♪ 不登校気味の娘やお金ことなど、尽きない悩みを力強く乗り越えたい♡

『成瀬は都を駆け抜ける』読み終わった!成瀬ロス、そして母として見えたもの【本の感想】

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ちょっと待って、三部作で完結!?

読み終わりました、『成瀬は都を駆け抜ける』。

これでシリーズ完結だそうですが、正直に言います。めっちゃ寂しい!

 

だって、三部作で完結なんて知らなかったんだもん。勝手にシリーズはずっと続くと思い込んでいたし、成瀬が大学生になり、社会人になり、なんなら政治家デビューして国会で『200歳まで生きます』とか言い出すんじゃないかと、本気で期待していたくらいなんですから(笑)。

 

もう成瀬に会えない。

 

この喪失感、なんと表現したらいいのでしょう。優れた物語との別れは、いつもこんなふうに心にぽっかり穴を開けていきますね。

 

 

↑ポイントバックが多かったので、今回はKindleで購入しました✨

 

今回は『母親視点』でも読んでしまった私

 

前2作と同様、今回も成瀬の友達関係がうらやましくて、うらやましくて✨

あの成瀬を中心とした、温かくて、それぞれが自分らしくいられる人の輪。ああ、私も加わりたい。おばちゃんだけど、入れて〜。そう思いながらページをめくるのは、もはや恒例行事でした。

 

今回は成瀬が京都大学に進学してからのお話で、島崎の出番は少ないけど(最後に活躍する)、簿記系ユーチューバーのぼきののかや、京大達磨研究会といったキャラ強めなニューフェースが続々と出てきます。

成瀬という強力な磁石に引き寄せられるかのように、みんな集まってくるのよね。

 

でも今回は、それだけじゃなかったんです。

母親として、成瀬のお母さんに注目してしまいました。

50代シングルマザーとして、高校生の娘を育てている身として。そして、公認心理士・臨床心理士として、日々さまざまな親子と向き合っている立場として。

成瀬というキャラクターを、これまでとは違う角度から見つめている自分がいました。

 

Kindleを読むときに使っている無印良品スマホスタンドはめっちゃ便利✨

 

 

 

『育てづらい子』を育てるということ

 

成瀬って、冷静に考えると、かなり変わった子なんですよね。

200歳まで生きると本気で言う。愛想はない。独特のマイペースさがある。頭はものすごくいいけれど、リアルにこんな子がいたら、親としては『どう接したらいいの?』と戸惑う場面も多いんじゃないかと思うんです。

 

手はかからないけど、発想が独特でいわゆる『育てやすい子』ではない。むしろ『育てづらい』と感じる親御さんもいるかもしれない。

でも、成瀬のお母さんは、そんな成瀬を『そういう子なので』と受け入れ、受け止めて、見守ってきた。

 

この一言の重み。

 

『成瀬は都を駆け抜ける』では、地元ローカル局のインタビューでお母さんが成瀬について話をする場面があって出てきます。成瀬は

そういう子だって認めてくれているとわかったから、(小学校の)卒業文集にも『二百歳まで生きる』と書けた。

といいます。

 

心理職として、日々たくさんの親子の悩みに寄り添う中で、私はこの『受容』がどれほど難しく、そしてどれほど大切かを痛感しています。

 

『あかり』という名前に込められた願い

 

成瀬の名前は『あかり』。

『まわりを明るく照らす子になるように』という願いを込めてあかりと名付けられたんだ

と、終盤で成瀬は島崎に語ります。

 

この名前の由来を知ったとき、じーんときました。

成瀬は確かに、周りを照らしています。彼女の存在そのものが、友達を、出会う人々を、読者である私たちを照らしています。

でもそれは、お母さんが成瀬という『光』をそのまま受け止め、消さず、歪めず、育ててきたからこそ。

 

子どもが持っている光を信じて、その子らしさを尊重すること。

 

簡単なようで、本当に難しい。

特に、周りと違う個性を持つ子、いわゆる『扱いにくい』と言われがちな子を育てるとき、親はどうしても『普通に』『みんなと同じように』と願ってしまいがちです。それは愛情ゆえなんですけどね。

でも、成瀬のお母さんは違った。成瀬を成瀬のまま受け入れた。

 

その結果、成瀬は周りを照らす『あかり』になった。

 

 

母として、心理職として感じたこと

 

この物語を読みながら、私は自分自身の子育ても振り返っていました。

娘が高校生になった今でも、シングルマザーとして、仕事と家庭を両立しながら、『これでいいのかな』と不安になることは多々あります。

でも、成瀬のお母さんの姿勢から学びたい。

『そういう子なので』という受容の力。

 

これは、諦めではなく、信頼なんですよね。その子の個性を信じ、その子のペースを尊重し、その子らしく生きることを応援する姿勢。

成瀬のお母さんは、それを静かに、当たり前のように実践していました。

 

 

成瀬の友達関係がうらやましいと書きましたが、実はこれって、私たち読者も同じなんじゃないかと思うんです。

この三部作を通して、私たちは成瀬に照らされてきました。成瀬の真っ直ぐさに、マイペースさに、優しさに。そして、成瀬を受け入れたお母さんに。

三部作は完結してしまったけれど、成瀬から受け取った光は消えません。

 

さよなら、成瀬。

ありがとう、成瀬。

 

もう成瀬の新しい物語は読めないけれど、それでいいのかもしれません。

優れた物語は、完結したあとも読者の心の中で生き続けます。成瀬は、私たちの中で、これからも都を駆け抜け続けるでしょう。

 

三部作、もしまだ読んでいない方がいたら、ぜひ最初から読んでみてください。きっと、あなたも成瀬に照らされるはずです✨

 

↓12月1日に発売された完結編✨

↓すべてはここから始まった!

記念すべき第1作と

↓第2作