アニメにもなっていて、実写版もある上橋菜穂子さんの守り人シリーズ。
本編は10巻なのですが、そのラスト3巻『天と地の守り人 1〜3部』を、1日1冊というものすごい勢いで読み終わりました!
そんな猛スピードで読み進まずにはいられないほど、めっちゃ面白かったです✨
これってジャンルはファンタジー?
児童文学の賞も受賞しているけど、児童文学?
ジャンルはよくわかりませんが、個人の運命に国家の運命をからめた、かなり骨太なストーリーでした。
人物&心理描写も、メイン・メンバーはもちろん敵方も丁寧です。
児童も読むかもしれませんが、大人な私も充分に楽しめました✨
読み終わってしまったのが、残念なくらいです。
上橋さん本、初心者ですが
実は、上橋菜穂子さんの本は、あまり読んだことがありませんでした。
しかし今年4月に、2015年の本屋大賞を受賞した『鹿の王』を、Amazonのオーディオブック・オーディブルで聴き、すっかりその不思議な世界観とその世界で展開される、人間臭いお話に魅了されました。
↑ 本屋さんに平積みになっていた頃は、タイトルの奇抜さに引いてしまい、読んでませんでした💧↑
『鹿の王』を聴き終わった勢いで、同じ上橋菜穂子さんの本を読みたいと思い、オーディブルで配信が始まっていた『精霊の守り人』に始まる守り人シリーズを聴きはじめました。
聴き始めは登場人物のあまりの多さに、『私、この人名、覚えられるかな?』と一瞬不安がよぎりましたが、なんのなんの、すぐに物語に引き込まれ、オーディオブックになっている7巻全部を一気に聴き終わりました✨
ジグロもユグロもカグロも混ざることなく楽しめました✨(ちなみに、この3人は兄弟)
そして7巻目、チャグム殿下がメインの『蒼路の旅人』を聴き終わった後、8巻目のオーディブルの配信が5月24日に迫っているのに、いても立ってもいられなくなり、残りの3冊の文庫本を、通勤ルートの紀伊國屋で大人買い。
通勤電車の中でも、お昼休みにも、寝る前も寝落ちするギリギリまで読み耽って、1日に1冊のペースで読み終わってしまいました。
♪登場人物はやっぱり多い♪
実写版、最初は観ていたけれど
守り人シリーズは、女用心棒のバルサと新ヨゴ皇国の皇子チャグムを中心に展開されます。
最初は小さかったチャグム殿下も、後半になるほど年齢が上がり、精神的にも成長して逞しくなっていきます。
そしてそれに伴って、国家間や各国内のドロドロした駆け引きも熾烈になっていきます。
『精霊の守り人』に始まる守り人シリーズは、2016年にNHKでドラマ化されています。
その『バルサ=綾瀬はるか』のNHK実写版を最初は観ていたのですが、あまりに暗い雰囲気に耐えきれず、確か2回ほど観ただけで脱落してしまいました。
綾瀬はるかのアクションは素晴らしかったし、原作ではとても不器量に描かれているトロガイを美女・高島礼子が素顔がわからないほどのメイクで演じていたので、原作を読んだ今となっては、続けて観ていたら面白くなっていたのかも・・・と、ちょっと後悔しています。
↓ バルサは用心棒の仕事であちこち動き回るし、チャグムも国家間の交渉で動き回るので、地名をチェックしながら読み進む ↓
そんな守り人シリーズですが、原作は深刻&残酷な場面は多々出てくるものの、ドラマのような陰鬱な雰囲気はあまり感じませんでした。
むしろ爽快な場面や、美しい情景や神秘的な世界の描写も多く、気持ちよく読み進めることができました。
心理描写もほんと素晴らしかったです✨
オーディブルで聴いたラストが、7巻目・チャグム殿下が大活躍の『蒼路の旅人』だったのですが、これはその次にくる国家間の大きなうねりの長いプロローグのようなもの。
『蒼路の旅人』を読んで(聴いて)、次の巻に手を出さない人がいるのだろうか?
というほど盛り上がり、最後の『天と地の守り人』3部作に続きます。
チャグムがめちゃめちゃ苦労して、隣国との同盟に奔走し、対立していた帝(父親)が死亡し、バルサとタンダのほのぼのしたシーンで物語は終わります。
後味がいい、素敵な終わり方です。
が、読み終わった今、読み終わったことが寂しい〜。もっと読んでいたかったです。
きっと外伝にも、手を出してしまうと思います😅
断捨離で本は減らしていく方向なのに、また増えちゃいそう💧
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