兵庫県にある城下町・丹波篠山に、2020年6月5日、懐かしいおもちゃの展示や体験ができる『丹波篠山ヴィンテージ・トイ・ガーデン』がオープンしました。
元々は造り酒屋だった木造平屋建ての建物に、昔なつかしいブリキのおもちゃや昭和の頃のテレビ、スレテオなど計約3万点が展示されています。
とってもレトロなお宝がずらり!
さっそく子供と行ってきたので、現地リポートをさせていただきます♡
はじめに・施設概要
ヴィンテージ・トイ・ガーデンは、明治時代後期以降に建てられた城下町家「旧今村家住宅」をリノベーションした古民家に、昭和初期以降に作られた玩具など約3万点が展示された施設です。
敷地面積は約1270平方メートル。
この建物、もともとは造り酒屋だったそう。
道路に面したウィンドウは懐かしい雰囲気。
建物の中に入ると、これっ(↓)て井戸?
造り酒屋の名残かな?
展示物の大部分は、2016年に閉館した「奥飛騨玩具博物館」(岐阜県)から譲り受けたものです。
スタッフさん(館長さん?)に伺うと、「奥飛騨玩具博物館」は個人のコレクターの方がせっせと集めたおもちゃがメインで、製造年や由来など、もともとの所有者の方に聞いても、よくわからないものも沢山含まれていたそう。
ヴィンテージ・トイ・ガーデンには、展示物にありがちなパネルの説明がほとんどなく、『おしゃれにするために、わざとそうしているのかな~』と思ったのですが、『今後、調査、勉強を進めて、徐々にそのあたりは整えていきます』とのことです♡
入館料は、大人が500円、子どもが200円です。
定休日は、火曜日と第2水曜日です。
\シャンデリアもレトロ/
さあ、レトロ・トイの世界へ!
母屋部分
入場料を払って、入り口から入ると、いきなり超怖い『ペコちゃん』がお出迎え!
このペコちゃん、なんと木製らしいです。
木彫りなので、彫りが深くなり、なんとなく怖さを醸し出しているのかな?
\ ペコちゃんの正面と後ろ/
いたるところに、展示物が並んでいます。
\ とってもオシャレな感じ♡ /
乗って遊ぶタイプの『おもちゃ』というには立派すぎるクルマ。
館内には、『燃え上れ、燃え上れ~』のガンダムや、バビル二世の歌が流れます。
\ 懐かしいポスターも所狭しと展示/
昔の『東映まんが祭り』のポスターもありました♡
なつかしい。
\ 昔のマンガや当てものの景品も/
パックマンなどのアーケードゲーム(?)も数台設置され、自由に無料でプレイできます。
子供は、『これ、操作が簡単だから楽しい♡』と喜んでいました。
当時は、社会問題にもなったのでしょうが、今のゲームに比べると、素朴で牧歌的な雰囲気さえ感じます(笑)
キャラクターもたくさん。
これは私の世代です。
ガッチャマンとアトムも。
このカエルは見覚えがあるけど
この子はだれ?
昔の駄菓子店コーナー
昔の駄菓子店をイメージしたコーナーもあります。
このガラス瓶、とってもおしゃれなフォルムに見えるんですけど~。
このコーナーのお宝は、スタッフさんによると、特に、この2点。
まず、OCCUPIED JAPAN の刻印がある陶器のバレリーナ2体。
OCCUPIED JAPAN=占領下の日本
そうです。第二次正解大戦後の1947年からサンフランシスコ講和条約が発効された1952年までの間に、日本で製造された輸出品に表記が義務づけられた刻印です。
このバレリーナたちは、いったん米国に輸出され、それがまた輸入されたものとか。
スカートのひらひら部分や優雅な腕の部分など、細かいところが欠けずに残っているものは希少らしいです。
わずか数十年前に、占領されてたんだな~と改めて実感。
もう一つのすごいお宝が『鉄人28号』。
これは、ごめんなさい。
わたしはどこが、価値があるのかよく分からなかったのですが、『とっても価値があるもの』らしいです。
ご存じの方がいたら、教えてください~。
蔵に設けられた射的コーナー
うちの子が一番はまったのが、この射的コーナー。
景品は特にもらえないのですが、無料で何回でもできます。
子供は『〇〇祭り(うちの近所の祭り)だと、5発が500円なのに、無料で何回でもできるなんて!』と大興奮。
スナイバーになり切って、延々と撃ちまくっていました。
自分でコルクを装填し、銃身の下の部分をガチャンと引いて撃ちます。
射的コーナーには仮面ライダーが飛んでいるのですが、これ、子供が背中に乗ってガタガタ揺れる懐かしのマシン(?)です。
仮面ライダーのお腹のところに大きな穴があり、そこで機械にはめ込んでいたとか。
休憩どころ
ここは、離れ(?)を改装したところで、土足で上がれるようになっています。
裏庭をみながら、サンドウィッチやコーヒー、ジュースなど、軽食をいただけます。
値段はコーヒー1杯400円です。
プリンは昭和な感じでおいしかったです♡
裏庭は、まだ整備中の部分もあるそうですが、けっこう広々していたので、完成が楽しみです。
レストラン「あんず」も併設
母屋の一角には、昔ながらの洋食が味わえるレストラン「あんず」もあります。
このレストランにも立ち寄りたかったのですが、残念ながら、わたしが行ったときは満席で、入れませんでした。
コロナで通常より入れる人数が少なくなっているそう。
残念!次回に期待です。
アクセス
場所は、ここです(↓)。
すぐに売り切れる『黒豆パン』と幻の『メロンパン』で有名な『小西のパン』のすぐ近く、斜め向かいにあります。
\ 今回は買えた!/
おわりに
スタッフの方々の対応もとても丁寧で、い~い感じのヴィンテージ・トイ・ガーデン。
ゆっくり時間が流れていくような感じで、落ち着きます。
\これも展示品です/
トイ・ガーデンを訪れる前は、最近の華々しいおもちゃに比べて昔のおもちゃは地味だろうから、『子供がたいくつするんじゃないかな』と危惧していました。
でも子供は、射的やパックマンに大興奮!
うちの子には、今の複雑なコンピューターゲームより、かえって合っていたみたいです♡
丹波篠山は、四方を山に囲まれた豊かな自然と、江戸時代に築かれた篠山城跡を中心とする古い町並みが魅力のエリアです。
丹波黒大豆や丹波栗など、(全国区ではなく関西だけに?)名の知れた食材も沢山あり、ハイレベルなレストランやカフェも点在しています。
そんな丹波に訪れた際は、是非、ヴィンテージ・トイ・ガーデンものぞいててみてください。
子供もわたしも、思いのほか楽しめた場所です♡
最後までお読みいただき、ありがとうございました!