シングル&ワーキングママのぽんちゃん日記

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『たこ焼きの岸本』蓮見恭子著。この空気感を愛するあなたは、どこに住んでいても大阪人!【本の感想】

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今回は、2020年・大阪ほんま本大賞受賞作、蓮見恭子著の『たこ焼きの岸本』の感想&ご紹介です♡

 

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『大阪ほんま本大賞』ってなんやねん?

グルメ小説?それとも人情噺?謎解きミステリー?

 

本を読んだわたしも、ジャンルはよくわかりません(^^)/

でも、ディテールが素晴らしく、面白くて笑ったり、しんみりしてちょっと涙目になったりしつつ、一気に読んでしまいました♡

 

 

大阪ほんま本大賞受賞作!

 

ある日、FM80.2を聴きながら、子供と車で走っていると

『2020年の大阪ほんま本大賞『たこ焼きの岸本』

との声が飛び込んできました。

 

どうやら小説で、粉もん×大阪な話の様子。

これは、絶対に読まなきゃ~

と関西人のわたしは思ったのでした。

 

うつ伏せで本を読む人のイラスト(女性)

 

しかし、『大阪ほんま本大賞』ってなに?

 

自宅に戻って調べてみたところ

 

『大阪ほんま本大賞』は、Osaka Book One Project というプロジェクトで出している賞で

大阪の問屋と本屋が力を併せて「ほんまに読んで欲しい1冊」を選び、その本の販売で得られた収益の一部を社会福祉施設を通じて、大阪の子供たちに本を寄贈するというプロジェクトです。

 (Osaka Book One Project・公式ホームページより引用)

 

まあ、大阪限定の本屋大賞みたいなもんですかね。

 

 

紀伊国屋書店では売る気満々

 

 行きつけの紀伊国屋梅田本店でも、メインの出入り口の目立つところに、『たこ焼き』が平積みになっています。

 

出入口の左右に本が平積みになっているのですが

左はハルキ・ムラカミの『一人称単数』

右に『たこ焼きの岸本』です。

 

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こんな素敵な作中の舞台である『住吉鳥居商店街』の地図もあったりして、かなりな力の入れようです。

 

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ストーリー 

 

大阪の住吉大社の門前商店街『住吉鳥居商店街』 が舞台です。

ここで、数年前に亡くなった夫から引き継いだ『たこ焼きの岸本』を営む、岸本十喜子が主人公。

実はこの十喜子の息子、高校生だった10年前に、ふと家出したきり音信不通になっています。

 

十喜子はそんな寂しい背景がありつつも、周りの人に気配り目配りをしつつ、地域の防犯活動にもいそしんでいます。

この本は、そんな十喜子が商店街の超個性的な面々とともに、身の回りに起こる事件を解決していく話です。

 

事件といっても寸借詐欺など、わりとチマチマしたものが多いのですが、その分リアル。

 

作中には十喜子オリジナルの、読むだけで『あっ、よだれが・・・』というような粉モン・レシピが随所に出てきます。

 

そして後半、10年間消息不明だった息子が現れて・・・ここからは、ネタバレになるので、是非、実際に読んでみてください!

 

  \商店街のおばちゃんたちは、こんな感じ/

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↑ 主人公のイメージはちょっと違います。

 

 

わたしはここが好き!

 

登場人物の会話や行動、そこに漂う空気感が、まさに大阪(の南側)そのものという感じで、とっても親近感がわきます。

そこも好きなんですが、ほかにもいろいろお気に入りポイントがあります。

 

主人公の息子は10代でふっと家を出て、その後、全く連絡がとれなくなるのですが、けっこう家族の消息がわからなくとか、昨日まで普通に一緒だった家族と会えなくなるって、こんな風にある日突然なのかもしれません。

 

昨日まで、当たり前だった日常が、特に何も大きなきっかけがないのに、続かなくなる。

そんな設定自体に惹かれるし、その中で、無理に明るく振舞うでもなく、日々、たこ焼きを焼き、周りの人と助け合いながら、地域の防犯活動などに積極的に参加し、自然にたくましく生活している姿に心ひかれます。

 

\大阪人のソウルフード・たこ焼き/

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そして、ちょっとドキッとしたのが、このエピソード。

 

屋根を修理中のお隣の加茂さんが、瓦屋さんとなのる男性に『ガソリン代の立て替え』として渡した1万円が返ってこない、という寸借詐欺の被害に遭ってしまいます。

同居している娘の幸代は、それを『母の不注意』として厳しくあたります。

 

これ、告白しますが、わたしも同じ状況になったら、幸代さんと同じようなことをしそうで怖いんですよ~。

だって、高齢の私の父母には、しょっちゅうオレオレ詐欺をはじめとする、犯罪に気をつけろと言っているんですが、『それなのになんで騙されるねん!』と思ってしまいそう"(-""-)"

悪いのは被害者じゃなく犯人。犯人が悪いんですよね。

肝に銘じます。

 

 

おわりに

 

本にこんな『住吉大社近くのたこ焼き屋さん・やなぎ』のミニ・チラシ(?)が入っていました。

 

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本を持って『やなぎ』さんに行くと、8個350円が250円にお値引きしてもらえます!(笑)

 

本の舞台『住吉鳥居商店街』のモデルは、住吉大社前にある『粉浜商店街』(コハマと読む)なんですが、本当に『やなぎ』というたこ焼き屋さんは実在します。

最初はこのチラシ、ネタだと思っていたのですが、違いました~。

 

さっそく、『粉浜商店街』と『やなぎ』さんはのぞいてきたのですが、それはまたの機会にご報告しま~す。

 

ジャンル不明だけども、とっても魅力的なエピソードがちりばめられている『たこ焼きの岸本』。

漂う空気感も、大阪そのものです。

 

関西に住んでいる人も、そうでない人も、大阪ワールドを是非、のぞいてみて下さい♡