少し前に第一生命保険の調査で、子どもが将来なりたい職業の男子1位が『会社員』になったと話題になりました。
在宅勤務の影響かな?
ちなみに、小学生女子の1位は『パティシエ』でしたが、男子の小・中・高生第1位、女子の中・高生の第1位の同じく『会社員』でした。
\小学生が将来なりたい職業/
男の子 | 女の子 | |
---|---|---|
1位 | 会社員 | パティシエ |
2位 | ユーチューバー | 教師・教員 |
3位 | サッカー選手 | 幼稚園の先生・保育士 |
データ引用元:第一生命保険
今12歳のわが子は、先日、小学校を卒業したばかり。
小学校の卒業にあたって、卒業文集やらコメント集やら、いろいろ書くものがありまして、その中に昔からの大定番『将来の夢』『将来なりたい職業』なんてのも、あるわけです。
わが子の答えは
『将来の夢→のんびり楽しく暮らしたい』
『将来なりたい職業→まだ決まっていない』
卒業の際に書くもので後に残るものだし、みんなきっと『いろいろ良いこと書いてるんだろうな~』と思う中での脱力のアンサー。
その状態に焦ったのか、同居しているわたしの母(子供のおばあちゃん)は、『コロナで医療関係の人、すごいなって思わない?』『将来の職業は、お医者さんや看護師さんがいいんじゃない?血が嫌なんだったら薬剤師さんもあるよ』とか、『料理が得意だから、レストランを開くとかはどう?』など、子供に向かっていろいろな職業を繰り出していました。
そうした圧力(?)にもめげず、子供は『それは、ばーばが私になって欲しい職業で、私が考えたんじゃない』とかいって、『将来なりたい職業は未定』で提出しちゃいました(^^;)
子供によると、『仕事は、まだ何があるかよくわかっていない』し、『私が仕事に就くころ、なくなってる職業も多いってニュースでよく言ってるやん』とのこと。
親としては、子供にはキラキラした将来の夢を持っていてもらって、『夢の実現に向かって頑張って進んで欲しい』、そうであれば安心!とは思うものの、一方で、子供の言うことも分かります。
10年後、20年後の将来なんて、10歳そこそこの子供には、正直、想像できないでしょう。
将来、AIに仕事を奪われるの職業が47%と書いたオックスフォード大学のマイケル・オズボーン先生の論文『雇用の未来』って、もう8年ほど前の論文だけど、当時、話題になりました。
最近はさらにコロナの影響も加わって、社会変動が著しいのも事実。
オズボーン先生の『The Future of Employment』(雇用の未来)↓
https://www.oxfordmartin.ox.ac.uk/downloads/academic/The_Future_of_Employment.pdf
最初にあげた第一生命の『将来なりたい職業』ランキングも、小学生のランキング上位は、子供にとって身近な存在である『会社員』や『教師』。
または、好きなことをして大金を稼いでいそうな『ユーチューバー』や、マスメディアへの露出が多い花形スポーツの選手がきています。
このあたりが子供の発想の限界か。
『医師』等と答える場合は、親や周囲の希望を察知してのことも多いかもしれませんしね。
知らんけど(笑)
まあ、小学生のときに『将来なりたい職業』として答えた職業に、大人になって実際に就き、数十年にわたる職業人生をとおして、その仕事に就き続ける、という人は少ないでしょう。
などと考え、まあ今のところ、わが子が将来なりたい職業は未定といっててもいいかと思うに至りました😚
これから10年、20年後の近い将来、今ある仕事でも消えている職業は多数あるでしょう。
反対に、まだ世に存在しないけど、とてもメジャーになっている職業もあると思います。
しかし、以前読んで印象深かった『なぜ僕らは働くのか』にも書いてあったように、『人の役に立つことが仕事として成立する』という原理は変わらないはず。
そのことを子供には、しっかり理解してもらって、自分が得意で人の役に立つ仕事を、みつけるか作るかして、お金を産み出して欲しいと思ってます💪
では、今日はこのあたりで!
仕事について書かれたこの本、いろいろ考えさせられました。
子供だけでなく大人にもおすすめです。