お金の本を読むと、『もっと節約しなきゃ』『早く投資しなきゃ』と、焦って少し身構えてしまうことがあります。
でも今回感想を書く、肉乃小路ニクヨさんの『確実にお金を増やして、自由な私を生きる! 元外資系金融エリートが語る 価値あるお金の増やし方』は、そういう“圧”の少ない一冊でした。
読んで感じたのは、「無理をしないこと」と「でも、ちゃんと考えること」の両立です。
節約も投資も、がんばりすぎなくていい。
でも、自分の人生をどう回していくかは、自分で引き受けて考えていく。
そのバランス感覚がとても心地よく、若い人向けの本かなと思いながら読み始めたのに、50代の私にも参考になることがたくさんありました✨
/思わず付箋を貼りながら読んだ/

この本を読もうと思ったきっかけ
私がこの本を読もうと思ったきっかけは、無料のお金関係のオンライン講座でした。
その講師として登壇されていたのがニクヨさんです。
オンラインだったので対面ではなかったのですが、受講者の質問に対して真摯で落ち着いた態度で答えておられる姿がとても印象的でした。
お金の話というと、どうしても強めの言い方になったり、「今やらないと損」と急かされたりしがちです。
でもニクヨさんはそうではなく、無理をせず、楽しみながら続けられる現実的なラインで話しておられたように思います。
その姿に惹かれて、「この人の本なら読んでみたい」と思いました✨
/普段のお姿とのギャップにやられる/

華やかな見た目の奥にある、骨太な経歴
ニクヨさんはクセ強めの華やかな見た目が印象的な方ですが、その一方で、慶應義塾大学を卒業し、証券会社、銀行、生命保険会社など金融業界でキャリアを積んでこられた方でもあります。
また本によると、20代には非正規雇用などを経験し、経済的に苦労した時期もあったそうです。
見た目の華やかさと、しっかりした金融の知識や実務経験。
そのギャップだけでも惹かれるのですが、さらに、順風満帆ではなかった時期の話があるからこそ、お金について語る言葉に説得力があるのだと思いました。
きれいごとではなく、苦労した時期も含めてお金と向き合ってきた人の言葉だから、こちらにもすっと入ってくる。
私はそこがとてもよかったです✨
『価値あるお金の増やし方』は、無理をしないお金の本だった
この本の魅力は、「お金を増やす」というタイトルでありながら、ギラギラしていないことです。
大きく儲けることだけを目指すのではなく、まずは働いて稼ぐこと、そのうえで無理のない範囲で金融商品に投資すること、さらに増えたお金を自己投資に回していくこと。
そうした、地に足のついた考え方が軸になっています。
私はこの「無理をしない」という姿勢にとても共感しました。 お金の本の中には、正しいのだろうけれど、実際に続けるにはしんどい話もあります。過酷な節約とか、投資に全振りみたいなものとか・・・。
でもこの本は、読者を追い込まない。
生活も気持ちも置き去りにせず、それでもちゃんと前に進む方法を考えよう、というトーンなのです。 だからこそ、受け入れやすいし、実際に自分の暮らしに引き寄せて考えやすい本だと思いました。
固定費の節約は、ストイックになりすぎないのがいい
本書の中で、私が特に「そうだよね!」と思ったのが、固定費の節約についての考え方でした。
節約というと、つい「とにかく削ることが正義」と思いがちで、真っ先に狙い打ちにするのが固定費です。確かに、固定費を見直すことで、その後は自動的に支出が減らせるので、合理的なのは合理的なんですが、ネットなどで目立つ話は、どうしても極端で「苦行かよ!?」的なものになりがち。
電気をマメに消すとか、エコではありますが、節約効果はちょっと薄め?頑張っても月に数百円くらい?
ニクヨさんのスタンスは、そういう苦行っぽさとは少し違います。
固定費は見直したほうがいい。
でも、節約しても1,000円に満たない程度のことなら、無理をしてまで削らず、快適さを優先していい。
そういう現実的な考え方が、とても腑に落ちました。私も、頑張って節約して、その結果が数百円だと、がっくりくるタイプなんです。
たしかに、節約は大切です。けれど、快適さや気持ちの余裕を大きく削ってまで、わずかな金額を追いかけるのは、長い目で見れば逆効果なこともあります。
その点、この本の節約観は、人生をやせ細らせない節約だと感じました。
そのうえで、見直すべきところはちゃんと見直す。
固定費の節約はストイックになり過ぎず、ネットを活用して最適なプランを選んで。携帯電話は月3,000円程度の格安プラン一択。保険は残された家族の生活の心配がない場合は過剰な死亡保障プランは不要。(『価値あるお金の増やし方』P41から引用)
厳しすぎない、かつ具体的。このバランスがとてもよかったです✨素敵✨
「投資は推し活」という感覚に、すごく親近感がわいた
本の紹介文にもあるように、ニクヨさんは「投資は推し活」という感覚を大切にされています。
私はここに、とても親近感をおぼえました。
というのも、私自身も、好きな会社や生まれ変わったら入社したい会社の株を買っているからです。逆に、知らない会社の株は買いません。
数字や経済報道もよく見ますが、正直、その数字やニュースがその会社の将来的な業績にどう繋がっていくか、よくわからないところもあり(「良さそう」「やばそう」くらいしか分からん)、数字だけを追っていたら何がなんだかわからなくなることが多いです。私。
そんな状況で、数字だけを見て選ぶより、自分が応援したいと思える会社、自分なりに納得できる会社に投資したい。そう思っているので、この「推し活」という表現に、思わずうなずいてしまいました。
もちろん投資は感情だけで決めるものではないのでしょう。 でも、自分が何にお金を託したいのかを、自分の価値観と切り離さずに考えるのは、とても自然で健全なことだと思います✨
この部分は、私にとって本書の中でも特に共感したポイントでした。
「自分株式会社」という考え方に惹かれた
この本を読んで、私がとても惹かれたのが「自分株式会社」という考え方です。
自分は人生の経営者であり、商品も自分、従業員も自分。会社員であれば、自分株式会社と勤務先が協業(コラボ)しているようなもの。
そんなふうに考えると、働き方もお金の使い方も、急に輪郭がはっきりしてきます。
私はこれまで漠然と、「できるだけ長く働いて、心もお金も余裕を持って、豊かに楽しく暮らしたい」と考えてきました。
でも「自分株式会社」という視点に立つと、この願いはもっと整理できます。
つまり、私の経営目標は、心もお金も余裕を持って、豊かに楽しく暮らすこと
その目標をかなえるためには、できるだけ長く働ける状態を保つ必要がある
そうすると、自分株式会社を長く上手に回していくためには、従業員である自分の福利厚生がとても大事だ、とはっきりわかるのです。
長く働くためには、自分のメンテナンスが必要になる
この考え方に立つと、「休むこと」や「自分を整えること」の意味も変わってきます。
しっかり休むときは休む。
心身の調子を整える。
無理を続けて自分を消耗させない。
それは甘えではなく、自分株式会社を継続的に運営していくための必要なメンテナンスです。
会社を長く回していくためには、従業員が元気でいなければならない。 そう考えると、睡眠や休息、気分転換、体調管理にお金や時間をかけることも、ただのぜいたくではなく、ちゃんと意味のある投資に見えてきます。
私はこの発想がとても好きでした。
年齢を重ねるほど、若い頃のような無理はききません。だからこそ、長く働き、楽しく暮らしていくためには、自分を雑に扱わないことが本当に大事なのだと思います。
お金の使い方には、自分なりの説明責任が必要
「自分株式会社」という感覚を持つと、日々の支出の見え方も変わってきます。
何かを買うときに
それは経営目標に沿っているのか。
適切な福利厚生費なのか。
資産になるのか。
将来的に役に立つのか。
そんなふうに考えると、お金の使い方に自然と説明責任が生まれます。
ただ「我慢する」「買わない」ではなく、何に使うのが自分株式会社にとって妥当なのかを考えるようになるのです。
たとえば、お付き合いだけで参加する飲み会。行っても愚痴が多く、リフレッシュにもならず、お金も時間も使って、ただ疲れて帰ってくるだけの会なら、自分株式会社の経営という観点から見れば、無理に参加しなくてもいいのでは、という発想になります。
もちろんカドが立たない範囲で、ですが、そうやって選べるようになるのは大きいと思いました。
これは単なる節約術ではなく、自分の時間、お金、気力をどう守るかという話でもあります。 私はこの視点に、とても学ぶところがありました✨

↑ 私はカフェでゆっくりするのが好きなのですが、これは、どうやって自分株式会社の経費として説明するか? 金額と頻度が大事になってくるかも・・・なんて、考えています。
若い人向けの本かと思ったけれど、50代の私にも学びが多かった
この本は、若い世代にも届きやすい内容だと思います。 でも、50代の私が読んでも、参考になることがたくさんありました。
むしろ、仕事や生活を積み重ねてきた年代だからこそ
無理をしない
快適さも大事にする
でも、考えるべきところはきちんと考える
というスタンスが深く沁みる気がします。
節約の話も、投資の話も、働き方の話も、全部がつながっている。 そしてその中心にあるのは、自分がどう生きたいかということなのだと思いました。
お金の本でありながら、読んだあとに少し気持ちが整う。 そんな一冊でした✨
まとめ|無理せず、でもちゃんと考えて生きていきたい人におすすめ
肉乃小路ニクヨさん『価値あるお金の増やし方』は、ガツガツした投資本ではありません。
無理のない節約
納得感のある投資
そして「自分株式会社」という視点から、自分の人生をどう経営していくかを考えさせてくれる本でした。
お金のことは大事だと思っている
でも、息苦しいやり方はしたくない
節約も投資も、生活や気持ちを置き去りにせず続けたい
そんな人には、とても合う本だと思います。
若い人向けかな、と思って手に取りましたが、50代の私にも学びが多く、これからの自分株式会社をどう運営していくかを考えるきっかけになりました。
お金を増やすことだけではなく、自分をうまく生かして、できるだけ長く、豊かに楽しく暮らしていきたい。
そんな人におすすめしたい一冊です✨
よかったら読んでみてね♪
ではでは
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