内館牧子著の『迷惑な終活』を読み終わりました。
忘れないうちに感想を書きます✨
『迷惑な終活』、昨年10月末に近所の図書館で借りようと予約したのですが、そのときは60人以上待ちでした。
待つこと4か月。
先日、図書館からメールがきて、ようやく借りることができました。
図書館には複数冊あるのに、待ち時間、長かったよ。
内舘さん著の高齢者が主人公の本は
これまでも『終わった人』
『すぐ死ぬんだから』
『老害の人』など、話題になったものは一通り読んできました。
いずれもとても面白かったので(特に『老害の人』が好き❤️)、今回も期待大。
読む前から『面白いに違いない』と、ハードルを上げていました。
/内舘さんの高齢者シリーズ✨/
そして、読んでみるとやっぱり面白い✨
主人公(70代のお父さん)は、終活に情熱を燃やす奥さんを横目に、『残された人に迷惑をかけない』ための他人軸の終活(エンディングノートを書くなど)を拒否。
『自分のやり残したこと。自分の人生にケリをつけること』を終活と位置づけ、活動を始めます。
世間で流行っている終活を他人軸の終活とすると、お父さんは自分軸の終活です。
数十年会っていなかった、高校のときに片思いだった女の子(今は高齢者)と会おうとしたりします。
お父さんの周りの同年代の人たちにも、いろいろあります。
『やり残したことにケリをつける』という発想は、死ぬまでにやりたいことを書き出す『バケットリスト』に近いのでは?
と、思いながら読み進めました。
バケットリストということで考えると、私は『死ぬまでにやりたいこと』を思いついたら手帳にメモし、たまに眺めています。
まだ、リストアップするだけで、あまり達成できてはいませんが💧
私は年齢的にはまだ高齢者ではないけど、人間、いつ死ぬかわからないしね😅
私も心の奥で、寿命を意識しているのかもしれません。
内舘さん、第一線の脚本家として長らくやってらっしゃっただけあり、登場人物の会話がとても面白く、ちょっとした言葉が刺さります。
今回、一番気に入ったのが、『人生は期限付き』という言葉です。
何か所かに出てきて
終活は『辛気くさい』のだ。
『シャレ』になんねえのだ。それだ、それ。
生きている間は、18歳も98歳も同じように期限を知らずに生きる方がいい。
(内館牧子著『迷惑な終活』P53から引用)
主人公が、自分の母親が亡くなったとき
しみじみと
生きてこの世にいるのは、期限つきなのだ。
(内館牧子著『迷惑な終活』P79から引用)
と思ったり
主人公の同級生たちが
『いつまでも』ではなくて、期限付きだから人生はいいんだなって思った。
(内館牧子著『迷惑な終活』P298から引用)
などなど。
今回、わたしがこの言葉に惹かれたのは、小さいときから可愛がってくれていた伯母が、先日、亡くなったからなのかもしれません。
伯母は90歳を超えているし、そもそも人は死ぬものなので、『いずれは』亡くなるだろうとは思っていました。
でも、とても元気でマンションタイプの高齢者用住宅で暮らし、毎日、近所のショッピングモールに一人で出歩いていました。
それが自室のお風呂場で、急に亡くなったんです。
本当に、人生の期限ってあるんだと実感しました。
そして、その期限は自分にはわからない。
死ぬ瞬間、伯母は何を思ったんだろう。
どんな光景が最後に目に映ったんだろう。
と、ついつい考えてしまいます。
私は今後、何かの病気で余命宣告を受けた後で死ぬのか、突然、死ぬのかわかりません。
でも、死ぬ瞬間、いい人生だったと思って死にたい。
となると、やはり私の求める終活は、やっぱりあっちの方か。
自分軸での人生にケリをつける、バケットリスト型かなと思います。
ではでは
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