お部屋の整理中に、数年前に購入して当時はよく読んでいたコミック&エッセイを発見!
久々に読み返したら、今でも十分面白い。
いや、コロナで家庭にいる時間が増えた今こそ、子育てにかかわる人はもちろん、それ以外の人にも読んで欲しい!
今回はそんな子育てコミック&エッセイ『ママは悪くない!』をご紹介します♡
乳幼児の育児は、なんでこんなにしんどいのか!?科学の視点で解き明かす!
2016年に出版された『ママは悪くない!』。
ご覧のように、表紙もタイトルもインパクト大です。
この本、実は2016年当時に放送されたNHKスペシャル『ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育て~』と『ママたちが非常事態!?②~母と”イクメン”の最新科学~』の2本のNHKスペシャルをベースに描かれています。
わたしもNHKスペシャルをみて『おお~、面白い』と思い、本が出版されたときに購入してました。
Nスペもこの本も、産後のママたちの現実を掘り下げ、『最新科学』の視点から解決のヒントを探っています。
『子育てってこんなに孤独だったの!?』、『産後なんだかめっちゃイライラする』、『手伝ってくれる夫にもイラッとしてしまう』、そしてなんといっても『寝不足でふらふら』
こういったことは、子供を産んだ人ならフツーに経験することです。
わたしも、産後は本当にイライラして、寝不足でフラフラしてしんどかったです。
今、思い出しても、産後の1~2か月はマジでつらかったです(--;)
『辛い、苦しすぎる!』と感じつつも、『かわいいわが子を授かったのに、辛いなんて思っちゃいかん。こんなことを思うのは母親失格!?』という呪縛にとらわれ、辛いことすら表明できず、気持ちにフタをしていた状況でした。
まさに、『育児ってなんの”地獄”かと思いました・・・』(↓)
出産、子育て関係の本には、こうした辛い状況やそれに対する対処法(『人に頼りましょう』とか)は、よく記載されています。
しかし!『なぜ孤独を感じるのか!?』『なぜ、イライラするのか!?』については、触れていないものが多かったように思います。
この本には、脳科学などからそのあたりのナゾが解き明かされてるんですよね。
少しご紹介すると、エストロゲンという物質。
女性の卵巣の中で分泌される物質で、妊娠中に分泌量が増え、出産すると急激に減少します。
エストロゲンが減少すると、脳の神経細胞の働き方が変わり、強い不安や孤独を感じやすくなります。
出産後、ことさら孤独を感じ、うつっぽくなるのって、このエストロゲンの影響も多いんですね。なんてやっかいなエストロゲン。
でも出産後、エストロゲンが減って孤独を感じやすくなるのは、共同養育を促すためと考えられているそうです。
チンパンジーは5年間、母親がつきっきりで育児をするそうですが、その5年間、次の子を妊娠できないそう。
しかし、ご存じのように人間は、毎年でも産めます。だからこそ人間の繁栄もあったのですが、そうなるとチンパンジーのように母親一人では育てられない。
だから仲間と共同で養育するという方法で、人間は増え繫栄してきました。
母親は、エストロゲンが分泌されることで、誰かに頼って共同養育したくなるようになっている、というわけですね。
▼ベビーはとにかくお世話が大変!寝不足で朦朧▼
で、今の育児がなんでこんなに地獄なのかというと、母親たちの体には共同養育の本能が刷り込まれているにもかかわらず、核家族化が進んでいる現代の日本では、共同養育できない環境だから!
というように説明されています。
だから、しんどい辛いと感じても、『ママは悪くない!』んですよね。
この『ママは悪くない!』には、こうした知見がいくつも、おもしろ&パワフルなコミックで紹介されています♡
『ママは悪くない!』は、産後の子育てについて書かれていますが、網羅的な内容ではありません。
また、数年前の出版なので、脳科学の分野などは、今の科学はさらに進んでいるでしょう。
しかし切り口が本当に面白く、『イクメンと呼ばれる夫にさえなぜかイラつく』ママたちの姿なども、面白おかしく描かれており、抱腹絶倒です!
いわゆるイクメンがいかにヌルい育児をしているか、このコミックであかされています(笑)
▼ウンチのおむつを替えられない『イクメン』は問題外ですが▼
ウンチのおむつを替えることができてもヌルいお世話のイクメンのお話しも!
子育て中の方はもちろん、今、子育てしていない人も、是非、読んで笑って、知識をたくわえて下さい♡
子供は社会で育てるもの。みんなで乳幼児や、その背後にいるご家族を支えましょう♡
ではでは