ちまたで話題のモデル・滝沢カレンさんの、お料理レシピ本。
少し前に行きつけの紀伊国屋書店に平積みされているのを見つけ、衝動買いしちゃいました!
「美人モデルさんの本だからな~」と、実はさほど期待していなかったのですが、かなり面白かったです。
笑って、楽しんで、読んだ後、食材や調味料の分量も書いていないのに、なぜか作りたくなる不思議な本です。
はっきりいって、好き嫌いは分かれる本だと思いますが、不思議なカレン・ワールドに浸れ、コロナ、コロナで何かと暗い話題の多い日々の生活に、楽しさを加えることができます。
今回は、カレンさんレシピで作ってみた、『とんかつ』も大公開です!
笑える楽しいレシピ本
レシピ本で面白いというのもなんですが、食材や調味料が出演者やスタッフのように書かれていて、独特の世界観なんです。
レシピの中身も、
『バターが溶けたら小麦粉を絡ませてという地味ながらもやりがいをしっかりと感じられる作業をひたすらします。』
など、エッセイや文学に近い気もするけど、やっぱり違うかなというような、なんともいえない独特な文章が続きます。
食材や調味料の分量は書かれておらず、使う食材も一覧も、一番後ろのページにまとめて『牛肉、じゃかいも』等、あっさりとしか書かれていません。
一応、『お集まりいただく食材』として、各レシピの文章の前の方にメインの食材は出ていますが、途中で『お集まりいただ』いていない食材や調味料も出てきたりして、基本、読み進めないと何をどこで、どう使うか分かりません。
いや、読み進めていっても、文章の中に手順が入っているので、よく分かりません。
『1 卵を割ってほぐす』とかではなく、エッセイのような文章がつづきます。
一言でいうと斬新。
今までのレシピ本の概念を覆します。
料理の写真は『どれもこれもオシャレでおいしそう♡』で、そのあたりはさすがのお料理本ですが、写真の横のページにあるページの可愛いながらも若干あやしいイラストと
『ワクワクする量の粒コーンを入れます』
というような文章に、一筋縄ではいかないものを覚えます。
食材も調味料も分量は書いていないのですが、それは滝沢さんの
数字に惑わされず、決まりにとらわれず、成功や失敗を繰り返しながら、自由に『あなた様の味』を追求していって欲しい
という思いからのようです♡
紹介されているお料理は29種類
紹介されているお料理は29種類で、プラス『副菜の話』『汁物の話』としてちょっとしたあえ物の作り方などが載っています。
29種類のお料理は、辛い系で小さいお子さんは食べにくいものも、混ざってはいますが、まあ、普通の家庭料理的なラインナップです。
★鶏のから揚げ★豚の生姜焼き★サバの味噌煮★エビチリ★ハンバーグ★グリーンカレー★中華丼★ロールキャベツ★ブリ大根★すき煮★キーマカレー★麻婆豆腐★しゅうまい★ビビン麺★鮭の南蛮漬け★カニクリームコロッケ★肉じゃが★豚の角煮★鶏のさっぱり煮★スペアリブ★ピーマンの肉詰め★ゴマ担々麺★チキン南蛮★とんかつ★ビーフストロガノフ★ラザニア★春巻き★アクアパッツァ★ドレスオムライス
どうでしょう。
食べたいもの、ありましたか?
『とんかつ』を作ってみた
私は子供のリクエストで、手始めに『とんかつ』を作ってみました。
豚バラ肉を使ったミルフィーユ状のとんかつが紹介されていたのですが、分厚い肉だと、私は火が真ん中までとおっているか心配で、かなりビクビクしながら調理していたので、すっかり気に入りました。
こんな感じで、豚バラ肉を『やや肩が当たるように並べて開いたら、大胆にチーズと大大葉を入れて細長くなっている豚肉を風呂敷を包むようにそっと閉じ込めます』。
そして、塩コショウ、溶き卵、パン粉と進んで『カサカサ世界に迷い込ませます』。
その後、『オリーブオイルの浅い湖』に入れて、揚げて完成なんですが、その過程が2ページにわたって、文章で記載されてるんです(笑)
できあがり!/
私の料理と写真の腕の悪さで、あまりおいしそうにはみえませんが、チーズと大葉の香りが効いていて、とってもおいしかったです♡
おわりに
実は、分量などが書かれていなかったので、途中でちょっと不安になって、デリッシュキッチンで普通の『とんかつ』の作り方をチラ見しちゃいました(笑)
ちょっと確認して、安心した感じですが、まだまだ私は心が自由になっていないと自覚。
私は料理に限らずなんでもマニュアルに頼りがちなんですが、そればかりでもつまらない人生と思っているので、カレンさんのお料理本で楽しみつつ、心を自由に解き放つ練習をしようかな~と思っています。
今回作ったとんかつでは、オリーブオイルが少し余ってもったいなかったので、食パンを揚げて砂糖をまぶして、おやつ代わりに家族でぱくぱく食べました♡
余ったオイルで揚げた食パン♡/
好きな人は、読み物としても楽しめる『カレンの台所』。
コロナで鬱々しがちな毎日の、ちょっとしたお楽しみに読んで、笑って、是非、作ってみてください♡
最後までお読みいただき、ありがとうございました♡