日々、生活していると、小さいことから大きなことまで、なにかと問題が生じますよね。
今回は、そうした問題の解決に役立つ考え方を、臨床心理士&公認心理師ビューでご紹介します!
はじめに
今回ご紹介する考え方は、臨床心理学で認知行動療法がご専門の伊藤絵美さんの著書に掲載されていたものです。この記事は、伊藤先生の本から学んだことについて、わたしなりの理解で記載したものです♡
問題の解決には、問題状況を自分なりに分析して、具体的な問題状況を把握するというのが、大切なファーストステップになります。
そして、具体的な問題状況把握した段階で、出てくるのが、「さて、どうしよう」「どこから手をつけたらいいものか」などの悩み。
そんな時に役に立つのが、問題解決の達人の考え方です。
問題解決の達人ってなんやねん?ということですが、ここでいう達人とは、ストレスマネジメントが上手く、ストレスがかかってもうまく対処できる人たちです。
同じようなストレスがかかっても、そのストレスにやられてしまう人と、上手く対処してその問題を乗りこえていく人がいます。
そうした2群の人たちの考え方の違いはなんだろう?という研究(アメリカのラザルスとフォルクマンの超有名な研究)から得られた知見を基にしています。
問題解決の達人の考えをちょっと真似して、自分の考えを整えていき、うまいこと問題解決をしちゃおう、という流れです。
私も、毎回成功しているわけではないのですが、この考え方を生活に取り入れるようになって、だいぶ生きるのが楽になった気がします。
では、早速、問題解決が上手い人たちの考え方をみていきましょう!
達人に学ぶ問題解決の考え方・7選
生きていれば何らかの問題は生じるものだ
問題があること自体を受け入れるということです。ある意味、しょうがいと、あきらめることでもあるかもしれません。
ここで大切なことは、問題をなかったことにしないことです。
わたしは現在、職場の同僚とは上手くいっている反面、直属の上司との関係がよくなく、なかなか私の案件は通してもらえません(とほほ)。
これは、私が被害感バリバリだからという訳ではなく、周りの人からも、「ぽんちゃんには、◯◯さんことさら当たりがきついよね〜」といわれるので、客観的にみてもそうなんだと思います。
ここで、「いや〜、そんなこともないと思うよ。全く気にならないし〜。」と問題を見ないようにする、遠ざけるのではなく、「そうだよね〜。厳しくて困るよ。」と受け入れるます(とほほ)。
原因を一つに決めない
原因を一つに決めず、さまざまな要因を見つけてみよう!ということです。
わたしと上司の例だと、関係がギクシャクしているのは、「全部私が悪い」とか、「あいつ(上司)が全部悪い」、はたまた「あんなのを管理職にする会社が悪い」とか、何か一つに決めるのはNGです。
原因というか犯人を一つに決めず、関係のありそうなファクターについて、いろいろあげていきます。
「上司もトラブルが重なって忙しくて余裕がない」とか、「わたしも困った案件を複数抱えているから、私にというより案件に対して厳しいのかも」とか、考えてみます。
そうすると、
「全部、私が悪い→私が会社をやめればいいんだ」とか、
「全部、上司が悪い→じゃあ、会社からいなくなってもらおうか」とか、極端な考えにならず、不毛な負の思考に陥るのを防げます。
「何らかの解決を試みるべき状況」ととらえてみよう
問題を「悩む」のではなく、「何らかの解決を試みるべき状況」として肯定的にとらえよう、ということです。
「どうしよう」と悩むのではなく、「どうしようかな」と「〜かな?」をくっつけて考えると、「じゃあ、ああしてみよう」「こうしてみよう」と対処法を考えやすいと思います。
わたしの場合、どうしようかな?
一部、自分のスタイルを捨てて、上司の気に入りそうな形で処理してみようかな?
わたしと感覚が似通っている、直属の上司のさらに上の人に話をとおして、直属の上司にバレないように、こそっと処理しちゃおうかな?(←サラリーマンとしてはNGですよね(^^;))
とかですね(笑)。
大きな問題は小分けにしてみる
大きな問題は、小さな問題に分解して突破口をみつけましょう!
わたしと上司の例だと、「上司との関係が悪い」という漠然とした大きな問題ではなく、「このA案件をひっかからずに通すにはどうしようかな?」と、より細かい問題に分解して考えるということですね。
「対処できそうなこと」「できなさそうなこと」を見極めよう
「解決できるか」という視点ではなく、「対処できるかどうか」という視点で考え、自分が対処できそうなことから手をつけよう。
ストレスにやられる人は、問題を「幸せな生活とはなんぞや」「愛とは」とか、問題を人生の問題にしがちです。
一方、ストレスマネジメントが上手な人は、問題を人生の問題にしない傾向があります。
人生の問題なんて、そうそう解決できるわけではないですもんね。対処できないです。
わたしも、「職業人としての自分のあり方」とかを考えず、とりあえず、手持ちの案件を終わらせることに集中し、定時退社の鬼と呼ばれるようになりたいです(笑)。
できることから手をつけよう
「実験」として、いろいろな方法にチャレンジしてみよう!
案件を持っていくのを、上司の機嫌のよさそうな昼過ぎにしてみるとか、休み明けは上司の機嫌が全般に悪いので、もめそうな案件は火曜日以降にするとか、実験に次ぐ実験です。
これは、とりあえず思いついた方法をやってみて、結果を出すということに意義があります。
良い結果でなくていいんです。悪い結果でも大丈夫。
うまくいった、いかなかったが「わかった」ことで成功です。
どれがうまくいって、どれがうまくいかなかったか、「わかってよかった〜」です。
これを意識して繰り返すことで、成功率の高い方法が積み上がっていきます。
どんなことを自分にいうといいだろうか?
どんな言葉を自分自身にかけたら、楽になれるだろうか?
楽になれそうな言葉を書き出してみます。
上司は選べない。合わない上司もいるさ〜。
しょせん職場の1人の上司との間に限定された問題。案件がとおればいいか。
とかですかね。
おわりに
わたしを含め、普通の人は、時としてストレスにやられちゃいます。
ストレスへの対処が上手い人の考え方をお借りして、少しでも楽な日常生活を贈りましょう♡
こうして自分の考えを整えた後は、実際の問題解決に向けて、
問題状況が改善された状況を具体的にイメージして→問題解決のための具体的あ手段を案出&検討し→具体的な実行計画を立てる
という流れになっていきます。
今回は問題解決の達人たちの考え方をご紹介しました。例は職場の人間関係をあげましたが、もちろん子育てを含めた、問題解決全般に役立つと思います。
この記事が、みなさんの何かのお役に立つと幸いです♡