森永卓郎さんの『保身の経済学』をオーディブルで聞き終えました。
記憶がフレッシュなうちに感想を書きます!
森永さんの本は『投資』に対する批判が多いので、NISAを楽しんでいる私としては読むと不安になります。
でも、ついつい読んでしまう。
読みやすいし、面白いんです。
今回も、2025年はグレートリセットで資本主義崩壊とか書かれていて
こ、怖い・・・
でも、そうなるかもしれない・・・
と思ったりして
『NISAはいいぞ』『投資はいいぞ』的な世の中のムードに流されている私に、もう一つの視点を与えてくれました。
森永さんの遺作
『保身の経済学』は、2025年4月に出版された森永卓郎さんの遺作です。
私はこれまで、ベストセラーになった『ザイム真理教』を皮切りに
『投資依存症ーこうしてあなたはババを引く』
という、NISAをしている私にはとっても怖いタイトル&内容のものや
『官僚生態図鑑』
他にも、『がん闘病記』に『書いてはいけないー日本経済墜落の真相』とオーディブルになっているタイトルは、一通り聞いてきました。
森永さんの三五館シンシャから出ている一連の本は、タイトルからも推察できるように、今の『貯蓄から投資へ』の政府方針とそれに乗っかったNISA攻勢に警鐘を鳴らす内容です。
今はバブルなので、老後資金として貯めていたお金を投資にまわすと、バブルが崩壊して資産が10分の1になり、老後資金が溶けてしまう
という恐ろしい予想。
しかも、森永さんの見立てでは、バブルはもうすぐ崩壊するらしい。
NISAに結構熱中し、投資を楽しんでいる私としては、首すじがヒヤッと寒くなる内容です。
今回は『あとがき』が怖かった
『保身の経済学』は、いろんな人たちの保身の構造&内容について書かれています。
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正直、これまでの森永さんの著作とかぶっているところもありますが、読みやすく面白いので、既視感があっても楽しめました。
そんな中、今回、特にインパクト大だったのが『あとがき』です。
内容は・・・
2025年がグレート・リセットの入り口になるとする有識者が多い。
グレート・リセットとは、これまでの歴史とは非連続となるような、大きな構造転換が起き、経済社会の仕組みが根本的に変わること。
つまり、グローバル資本主義の終焉
ひいては資本主義の終焉を迎える。
これだけでも、ノストラダムスの予言級に怖いです💧
森永さんは、グレート・リセットを前提に、今後、われわれは、どう行動すべきか?
として、以下のことがあげています。
1 TVを観ない、新聞を読まない
テレビや新聞は、財務省や大手スポンサーといった権力に忖度している。
誤った事実認識を植え付けられるから、むしろTVや新聞で情報を得るのは有害。
では、どこで情報や考え方を知るのか。
森永さんは、ラジオをすすめます。
ネットや書籍もいいけど玉石混交なので、それらを有効に活用するには見分ける目が必要です。
一方でラジオは、言論の自由が守られているし、ある程度、玉がそろえられているというところでしょうか。
2 価格弾力性を高める
流行やCMに惑わされず、自分の目で商品をしっかりみて、同じモノやサービスなら、1円でも安いものを自分でセレクトする。
つまり厳しく、かしこい消費者になる
それが、実質的な労働者の所得を増やす手段です。
森永さんは、そうなるために大都市を捨てることをススめます。
すでに大都市からは、安価で良心的な品質のものを売る店がなくなりかけており、都市の郊外でローコストな生活をすることをススメています。
3 働かない
われわれが『労働者』としてやるべきことは『働かない』ことだ
と森永さんは言います。
勤労そのものを棄てるわけではない。
資本家を利するブルシット・ジョブに巻き込まれるのはやめようということだ。
いま人口減少社会の中で、政府や資本家は国家総動員と言っていいほど、国民全員を低賃金・マニュアル労働に誘導しようとしている。
そこから逃れるのだ。
正社員として働くサラリーマンがとるべき戦略は『面従腹背』だ。
上司から理不尽な命令をされても、『承知しました』と表面的には全て受け止め、実際は何もせずに、形式的な要件だけを満たした成果をアウトプットする。
公務員がやっていることをすればいい。
そして、最終的には住民税非課税世帯を目指す。
税金はかからない(ないしは低い)し、社会保障上の優遇もある。
大都市以外に住んで、生活コストを下げれば十分に暮らせる。
実際に森永さんは、大都市以外のところに移り住んだので、実感なんでしょうね。
4 投資をしない
これに一番、私はドキドキしました💧
今、まさに新NISAを使って投資をしているからです。
しかし
『今は絶対、投資をしない』方がいいとのことです。
政府が後押しする貯蓄から投資へというのに乗ってはいけない。
毎月1兆円ペースで新NISAを活用した投資が進んでいますが、今は人類史上最大のバブル。
バブルはいずれは崩壊するもの。
そして、その崩壊は近い。
今の投資はコンピューター取引が主流なので崩壊スピードは早く、プロの逃げ足は早いので、最終的にババを引くのは、フットワークの悪い一般投資家。
だから、今は絶対投資をしちゃダメ
ということです。
金融村の人たちは、株価はアップダウンを繰り返しながらも、長期で見れば右肩上がりというけれど、近くグレート・リセットが行われる、それはつまり資本主義が終わるということ。
そうなれば、株価は10分の1になったまま、永遠に戻らないかもしれない。
新NISAで投資をしている人、ダマされてますよ
だって。
繰り返しになりますが、私、新NISAで投資をしています。
しかも結構、楽しい✨
社会勉強にもなっている気がするし、しばらく続ける予定ですが、やっぱりそんなことを言われると不安だわ。
とりあえず今は『そうしたこともあるかもしれない』ということを、頭の隅に入れておくに留め、何かあっても心の動揺を最小限に抑えられるようにしたいです。
5 面従腹背で選挙で鉄槌
普段は大人しくしていて、選挙のときに保身を図る政治家を引きずり下ろす。
消費税を下げて、国民生活を第一に考えてくれる人を選ぶ。
うん、そうできたらいいよね。
森永さん、生きてらっしゃったら、今の一連の米騒動をどう考えてらっしゃるのか、ぜひ、聞きたいです。
どうして、死んじゃったの?
遺作に合掌したいと思います🙏
ではでは
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