シングル&ワーキングママのぽんちゃん日記

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【ドキュメンタリー映画】『どうすればよかったか?』立ち見で観てきました!【感想】

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私の周りで話題のドキュメンタリー映画『どうすればよかった?』を観てきました。

統合失調症の症状が現れたお姉さんと、お姉さんを精神科の受診から遠ざけたご両親の姿を20年にわたって記録した、稀有なドキュメンタリー映画

監督は弟さんです。

 

観終わったばかりですが、気持ちが冷めないうちに感想を書きます✨

 

 

ストーリー

 

面倒見がよく、絵がうまくて優秀な、8歳年上の監督のお姉さん。

医学部在学中の24歳のときに、最初の大きな症状が現れます。

お父さんとお母さんは、医師であり研究者です。

そんなご両親はお姉さんの症状を統合失調症とは考えず、『正常なのだが、勉強ばかりさせた両親に対して復讐するため、統合失調症のように振る舞っているだけ』と弟である監督に説明します。

 

映画冒頭の『どうして家から分裂病が出なきゃなんないの?』というお母さんの声は、監督が最初に家の様子を録音したときのもの。

この音声を録音した時点で、お姉さんの最初の発作が起きてから9年が経過していました。

 

その後、20年にわたり監督はお姉さんの様子や家の中の様子を撮影。

外出先でもカメラを回します。

 

途中、お姉さんが精神科に3か月入院し、かなり症状が良くなって家に帰ってきます。

それまでわけの分からないことを喋り続けていたのが、台所仕事をしつつVサインをしてみせたりして、ほっこりします。

しかし入院したときは、最初に大きな症状が現れて救急車を呼んでから25年もの歳月が経過していました。

 

 

そして、お母さんが亡くなり、お姉さんが62歳でがんで亡くなり、年老いたお父さんが家族を撮影した映像の公開に同意するところで映画は終わります。

 

 

どうすればよかったか、分からないけど

 

こんなに長期にわたる家族のドキュメンタリーというだけで稀有ですが、特に内容が、表に出てきにくい、家族であれば隠したいと思う人も多い身内の精神疾患という題材なのが、奇跡的だと思います。

 

両親は高学歴で優秀、対外的な対応も、多分とても常識的です。

自宅は大きく外観は素敵で、家の中もそこそこ整っています。

そんなご家族ですが、というか、そんなちゃんとしたご家族なだけに、映像の中には、『ええっ!』というような箇所も散見されました。

 

 

お姉さんがブツブツよく分からない独り言を言っているのに、横にいるお父さんとお母さんは普通に会話をしていたり、閉じこもってしまっているお姉さんに医師の国家試験のための過去問を長年買い続けたり(医学部は卒業された様子)、医学論文を書かせようとしたり。

 

挙げ句の果ては、お姉さんが外に勝手に出ないように家の玄関に南京錠や、よく分からないお手製の玄関を開けられないようにする装置をつけたり。

 

多分、ご両親にはいろいろな知り合いがいて、専門的な相談しようと思えば相談できる人脈もあると思います。

さらに経済的にも困っていないご様子。

そうしたご家庭でこのような状態になるんだったら、わが家を含め、どの家庭でこういうことが起こっても、まったく不思議でないと感じました。

 

異常な状態が続くことで、だんだん異常さに鈍感になってくるのでしょうか。

最初は、『世間体を気にして』等、あったかもしれませんが、途中からはハタから(映像で)見ていると、『そんなこと気にしている場合じゃないやん』な状況なんですが、かなり長い期間、お父さん、お母さんのスタンスは『精神疾患ではない』というままのようでした。

 

異常な状態になっていても当事者は気づきにくいと思います。

このあたりも『わが家は大丈夫なのだろうか?』と一瞬、心配になりました。

 

/まさにこれ。藤野家に起こったことは他人事ではない/

 

弟さん(監督)は、実家に帰省するたびに、お姉さんに根気強く話しかけています。

 

個人的にすごく気になったのが、弟さんがお姉さんに質問しているところです。

お姉さんに質問しているのに、お母さんが途中から割り込んで弟さんの質問に答えたり、お姉さんの話が終わらないのに、お母さんがお姉さんの発言にかぶせて喋り出していている場面が何度か出てきました。

 

これ、実は私も娘に対してやってしまいがちなんです💦

気をつけてはいるつもりですが、娘に『まだ、私、話終わってないで』といわれ、ハッとすることもしばしばです。

 

人が話終わらないのにかぶせて喋る。

質問された当人ではないのに、勝手に答える。

映像で客観的に見ると、いかにウザいか、聞かれた本人をいかに蔑ろにしているかが分かります。

マジでそういうことがないよう、気をつけます💦

 

 

弟さんは、お父さんとお母さんに、かなり初期から精神科受診について聞いてもいるのですが、なんだかんだとスルーされて時間が経過してしまいます。

そうした過程も含め、映像を撮るのも苦痛を伴う作業であっただろうことが想像されます。

一方で、映像を撮っていることが弟さんの支えにもなっていたのかな、と勝手に想像しています。

 

 

『どうすればよかったか?』

このタイトルは、お姉さんがもう亡くなっているから過去形なのかな?

なんにせよ、重いタイトルです。

 

早い段階で専門医に診てもらい、しかるべき治療をして、その人のありのままの状態で穏やかに満足度の高い生活をする

 

と言うのはとても簡単です。

 

でも、映像を見るにつけ、じゃあ、どのタイミングで、どこに相談して、どうやってお姉さんに話をすればよかったのか。

お父さんとお母さんの壁はどうやったら、崩すことができたのか、あるいは壁にならなかったのか。

本当に、どうすればよかったのか、わたしは分かりません。

 

自分や自分の家族に同じようなことが起こっても、どうすればよいか分からず、あがき続けることと思います。

ただ私がこのご両親と違うであろうことは、気にすべき経歴も世間体もあまりなく、不安を抱えていられないタイプなので、専門家と言われる人たちには、手当たり次第に相談しそうです。

 

 

立ち見で鑑賞

 

この映画、観たいとは思っていたのですが上映館が少ないし、今のタイミングで観に行けるとは思っていませんでした。

今日は、家族で年末のお墓参りに行く予定だったのが延期になり、ぼっかり時間が空いたので観にいくことができました。

そのため予約などはしておらず、なんと101分の映画を立ち見で鑑賞しました!

 

/かなりな人気/

 

アラフィフだし体力的にしんどかったけど、立ち見でも観た価値アリでした!

 

 

パンフレットも併せて買うべし

 

最近、映画を観に行っても、パンフレットはほとんど買うことがなかったのですが、この映画いに関しては、パンフレット、買うのがオススメです。

 

/理知的な感じのお姉さん/

パンフレットより

 

監督自らが綴ったディレクターズ・ノートに背景などが書かれており、それを読むとより一層、わかる部分があります。

他の方々のコメントや文章も、読み応えありです。

 

/お姉さんとお父さんが花火を見るほっこりシーン/

パンフレットより

 

この映画、職場で複数の同僚が教えてくれたのですが、教えてれた同僚たちに感謝です。

上映館が少ないので、なかなか観る機会はないかもしれないですが、アクセスしやすい方は、ぜひ、ご覧になることをオススメします!

 

ではでは

/お近くの上映館は公式サイトで!/

dosureba.com

 

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