大阪・梅田の桜も、いい感じで咲いています🌸
春ですね〜🌷
そんな中、先日、図書館で借りてきた
ジル・ボルト・テイラー著『奇跡の脳』
を読み終わりました。
自分の覚え書きを兼ねて、感想を書きま〜す✨
この本、私の読書傾向とは違う本で普通だったら手にとっていなかった本です。
なんで手にとったかというと・・・実ははっきり覚えていないのですが、オーディブル(Amazonのオーディオブック)で聴いていた何かの本(たぶん養老孟司さんの何かの本?)で、ちょっと紹介されていたんですね。
で、『面白そう✨』と思って、手帳に本のタイトルをメモってたんです。
そう、この本けっこう珍しい本なんです。
なんと、脳卒中に襲われた脳科学者が、脳の機能が損傷するとどう感じるか、ということが書かれているんです。
ね、稀有なセッティングでしょ。
ちょっと公式の説明を引用しますね。
脳科学者である「わたし」の脳が壊れてしまった。
ハーバード大学で脳神経科学の専門家として活躍していた彼女は37歳のある日、脳卒中に襲われる。
幸い一命は取りとめたが機能は著しく損傷、言語中枢や運動感覚にも大きな影響が・・・。
以後8年に及ぶリハビリを経て復活を遂げた彼女は科学者として脳に何を発見し、どんな新たな気づきに到ったのか。
Amazon HP:『奇跡の脳』本の説明から引用
上の写真の方(↑)が、脳科学者の「わたし」=ジル・ボルト・テイラー氏です。
下の写真は翻訳者の竹内薫さん。
さすが脳科学者だけあって、脳卒中で左脳が出血しても自分の『運動野が侵されている』とかわかるんですよね。
そして、助けを呼ぼうと苦闘しつつも
おぼえていてね、あなたが体験していることをぜんぶ、どうか、おぼえておいてね!
こののうそっちゅうで、認知力がこわれていくことで、まったくあたらしい発見ができるように。 (『奇跡の脳』P.36から引用)
と思うわけです。
自分が体験したことを、脳の機能を内側から解説するような内容なんですが、
私がすごく興味深かったのは、自分の体がどこで終わるかわからなくなったということ。
「自分であること」は変化しました。
周囲と自分を隔てる境界を持つ個体のような存在としては、自己を認識できません。
(『奇跡の脳』P.72から引用)
自分と他のもののボーダーがなくなる感覚。
これは、かなりすごいです。
そう思われませんか?
自分と他の境界がなくなった時の心境は
心の安らぎに満たされ『涅槃(ニルヴァーナ)』の境地だったとか。
う〜ん不思議。
不思議ついでに、チベットの僧侶とフランシスコ会の修道女が、瞑想あるいは祈りをしているときの脳の状態は
左脳の言語中枢の活動が減少し、脳のおしゃべりが沈黙
⇩
左脳の後頭部頂回にある方向定位連合野の活動が減少
=まわりの空間に対して自分がどこから始まりどこで終わっているかを見失う
らしいです
(『奇跡の脳』P.166の私なりの 要約)
これが『宇宙と一つになる』感じなんですね。
正直、『奇跡の脳』の後半部分は、宗教っぽい(宗教そのものではない)内容も多く、若干引いてしまう感じもありました😅
しかし、そんな中でも
『脳卒中警報!』
こんなときは脳卒中かも!?
の=『のろのろと身体がだるい』
う=『うまく話せない』
そ=『そんな身体の変化に注意する』
つ=『つらい頭痛がある』
ち=『ちかちか眼がおかしい』
ゆ=『ゆらゆらしてバランスがとれない』
う=『うろんな記憶』
というような実用的な内容もあったり、なかなかに興味深い本でした✨
長くなるのでここでは触れなかったのですが、他にも脳卒中直後、発語が困難だったとき、『わたし』を尊重して接してくれる医療スタッフと、どうしようもない人を扱うように無配慮に接する人と、ハッキリわかった話とか。
『そうか、極端なはなし、意識がない人に対しても思いやりを持って接しよう』とか、いろいろ思うところもありました。
神経解剖学者が脳卒中になったときの様子を描写する、という稀有な内容の本。
私にとっては、驚きに満ちた内容でした。
興味があったら、ぜひ、読んでみてください✨
特に、ご自身や親しい方が脳梗塞の後遺症で悩まれている方には、いいと思います。
多分、感じていても表現できないところが書かれているでしょうし、著者がかなり攻めた感じでリハビリして回復していく様子からはパワーがもらえるんじゃないかな。
ではでは
✨私が図書館で借りて読んだのはハードカバーでしたが、文庫も出てます↓
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