池上彰さん監修の『これから大人になる君たちへ』を読了他ので、忘れないうちに感想を書きます♪
『これから大人になる君たちへ』はタイトルのとおり、小・中・高校生向けに書かれた本。
うちの中3の娘にいいんじゃないかな〜と思って購入したんですが、大人が読んでもなかなか面白い。
っていうか、『私が中高生のうちに読んでおきたかったかな〜』という内容でした♪
ついつい買ってしまう池上さんの本
池上彰さんのファンというわけではないんですが、分かりやすいせいか、なぜか買っちゃう池上さんの本☺️
最近は節約のために、文字が多いものはAudible(Amazonのオーディオブック)になるのを待って聴いているのですが、イラストや図表が多い本は購入しちゃってます。
この『これから大人になる君たちへ』もイラスト&図表が豊富。
以前購入した、同じくティーン向けの『なぜ僕らは働くのか』と内容がかぶってたらどうしよう!?
という心配が心をよぎりつつ、紀伊國屋の平積みの誘惑に負けて購入しました。
/こっちも買った/
いざ読んでみると、『なぜ僕らは働くのか』とは全く違う切り口。
勉強よりも大切な世の中の仕組みとルール
という帯の文句のとおり、社会の仕組みについて幅広く解説している本でした。
2022年4月から成人年齢が18歳になっていますが、それって親の世代よりも大人になるまでの猶予期間が短くなっているということ。
『これから大人になる君たちへ』は、その大人への準備のための本という位置付けなんです。
図表やイラストが多くて分かりやすい
この本、ページ数は219ページと多くて、重さもちょっと重いのですが、読みやすいです。
それは図表やイラストが多く
↑『学歴と収入の関係』のシビアな図↑
2ページで1トピックと、内容がコンパクトにまとまっているから。
例えばブラック企業について、私は子供から聞かれても上手く説明できる自信はないんですが💦
『社員を使い捨てるブラック企業とは?』(↓)で、コンパクトに2ページにまとめて分かりやすく説明されています。
おおっ!と思った『ブラック企業の見抜き方』については
あなたがいずれ社会に出て働く時には、『自分が入りたい会社がブラック企業かどうか』を見抜く力がとても大事になります。(中略)
ブラック企業では社員は”使い捨て”で、若い人がボロボロになったらやめさせればいいと考えるため、ベテランの社員がほとんどいません。
これはほんの一例にすぎませんが、働きたい会社を探すときは、その会社が人を大切にする会社(ホワイト企業)かどうかを調べてみるとよいでしょう。
引用元:『これから大人になる君たちへ』P.93
と解説されてます。
ね、分かりやすいでしょ♡
私が20代で就職活動をしているときに、知っておきたかったよ。
章立てがイケてると思う
章は8章に分かれていて
- ①『お金』で世界を見てみよう
- ②君たちが『働く』理由
- ③『幸せ』に生きるためのヒント
- ④明日を見極める『情報量』
- ⑤『政治』に参加すれば未来が変わる?
- ⑥気づかないうちに君も『犯罪者』に!?
- ⑦『ジェンダー』や『差別k』について考えよう
- ⑧『地球』とともに生きていくために
と、かなり幅広い内容を扱っています。
私が特に面白いと思ったのが
第4章 明日を見極める『情報量』
と
第8章 気づかないうちに君も『犯罪者』に!?
です。
この2つの内容って、映像のニュースや新聞などではピンポイントで触れられることが多いですが、意外と本でまとまって書かれているものって少ない気がします。
第4章の情報量のところでは
トラディショナルな
新聞・雑誌の情報を読み解く方法
などに加え
ネット情報で注意したいことは?
ということにも2ページが割かれています。
第8章の『犯罪者に!?』では
最近、犯罪への入り口は身近にあること
20歳成人の時代とは違い
18歳から起訴される可能性が高くなり、起訴された場合は20歳未満であっても実名報道が可能となること
などが解説されています。
また、『DV』『性暴力』についても
しない、受けない
という観点から書かれています。
10代向けの本としては、なかなかに思い切った踏み込み方なのではないかな、と感じます🤔
おわりに
成人年齢が20歳→18歳に下がったのもそうですが、急激なネット社会の進み具合にしても、私が10代だった頃とはとっても大きく社会が変わっています。
私はフルタイムで仕事をしており、それなりに社会と接しているはずなんですが、やっぱり仕事で触れる部分や興味関心の幅は限られているので、社会の変化についてよく分かっていない部分が多いです。
『これから大人になる君たちへ』は、これから大人になる準備をするティーンを主な読者層として想定していると思うのですが
その子たちの親世代も『今ってこんな感じなんだ〜』と幅広く知るためにはいい本だと思います。
これからも社会は変化していくだろうし、未知な将来は不安です。
でも、この本に書かれているような、今ある社会の仕組みを知り
仕組みを読み解く目を育てることで
不安が低減し、余裕が生まれ、楽しみも生まれるはず。
『私も10代の時に、この本を読みたかったな〜』と思わせてくれる本でした♪
ではでは
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