シングル&ワーキングママのぽんちゃん日記

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タイムリーな出版、『池上彰の世界の見方~東欧・旧ソ連の国々』【本の感想】

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ロシアのウクライナ侵攻が始まってから、はや3か月。

 

気になりすぎて、最近、やたらと世界情勢関係の本を読んだり、オーディブル(アマゾンのオーディオブック)で聴いています。

 

そんな中、4月末にタイムリーな本が出版されました。

 

池上彰さんが高校生に向けて行った特別授業を書籍化した池上彰の世界の見方 東欧・旧ソ連の国々』です。

 

さっそく購入して読んでみました。

 

中高生向きだからといって侮るなかれ。

イムリーで中味が濃く、大人でも充分読みごたえがありおススメです。

 

ていうか、こんな授業受けてしっかり質問している高校生、レベル高!

 

 

 

 

一筋縄ではいかない東欧と旧ソ連の国々

 

大人として恥ずかしいながら、正直、東欧や旧ソ連の国々のことは、この年まであまり知らずにきました。

 

旧ソ連地方へは旅行したこともなく、いろいろややこしそう、ちょっと暗そう、でも美術品や建物はゴージャスなものもある・・・程度の認識。

 

スタンシリーズの国々もバルト三国も、地理関係はよくわからず。

 

この本は、そんな私でも、ぐいぐい引き込まれて読めました。

 

授業を書籍化しただけあって、語り口調で、Q&A形式あり、地図や図表も要所要所に載っているので、分かりやすいんです。

 

さすが週刊こどもニュースの元パパ=池上さん♪

 

 

とはいえ、形式は読みやすいんだけど、東欧や旧ソ連の国々の背景の複雑さは想像以上で読んでいてクラクラしてきました。

 

なんといっても副タイトルが『ロシアに服従するか、敵となるのか』です。

 

かなり緊迫感がある状況。

 

宗教や民族、民主主義、資本主義、共産主義、独裁(者)、侵略国、被侵略国などの要素が複雑にからみあって、今のこの状況になっているんですね。。。

 

 

スターリン怖すぎ

 

本書で池上さんが何度も言及していたのがスターリン

 

いわずと知れた旧ソ連時代の独裁者です。

 

スターリンは独裁者で怖い人というイメージくらいしかなかったのですが(あと、俳優の岡〇真澄さんにちょっと似ているということ)、こんな恐ろしいことをしていようとは知らなかったです(--;)

 

ヒトラーとの密約に基づいてバルト三国を支配し

 

少数民族が故郷に固まっていると団結して独立しそうということで、各地の少数民族を見知らぬ土地に強制移住させ

 

厳しい気候に強制労働、劣悪な住環境におき

 

農業の集団化を進めて生産力を低下させ、悪政により大飢饉を発生させ

 

ウクライナが飢餓で苦しんでいるとき、モスクワなどの都市部の労働者に穀物を優先させ

 

さらには外国に穀物を輸出し

 

ポーランドの将校数千人を虐殺し(『カティンの森事件』)・・・などなど

 

側近を粛正していた以外にも、いろいろ衝撃的なことをスターリンがしていたことを、この年にして、知りました。

 

そして、スターリンの政策が民族間の対立・亀裂を深め、国に対する憎悪を育て、今に続く紛争につながっている部分も多いことも、分かってきました。

 

 ♪図が入っていて分かりやすい♪

 

 

旧ソ連崩壊の背景からロシアのウクライナ侵攻まで

 

スターリンは、ソ連の民族も多様で宗教も多様な15共和国がバラバラにならないように、いろんな『仕掛け』を施したわけですが、そのソ連が崩壊して15共和国が誕生し、各地で紛争が起こり、今のウクライナ侵攻に至る流れも、この本には、しっかり書かれています。

 

2021年9月に行われた高校の講義がもとになっているのですが、その時点ではロシアのウクライナ侵攻は起きていなかったので、出版に際して今回のロシア侵攻に関する部分が加筆されています。

 

入門書としては十分なくらい詳しい内容と、思います。

 

最近、よく語られている2014年のロシアのクリミア併合(侵攻?)。

 

池上さんはクリミアがウクライナだったとき1回、ロシアに占領されてから1回、クリミアに行っているそうです。

 

明らかな侵略ですが、クリミアの人たちの多くが、『ロシアのものになってよかった』と言っているそうです。

 

ロシアは、クリミア半島を自分のものにしたので、クリミアの人たちの生活を改善しなければいけないと考え、行動しました。

たとえば、年金の支給額を引き上げたり、さまざまなインフラ整備を始めたりしました。

 

 知らんかったわ💧

 

ロシアがクリミアを懐柔しようとして大サービス。

結果的に『ロシアのものになってよかった』となる、皮肉なものです(--;)

 

 

 

 

『世界の見方』シリーズ

 

中高生向きといいながら、入門書としては中身の濃いこの本。

 

『世界の見方』としてシリーズ化されています。

 

いずれも、池上さんがいろいろな中高で、特別授業として行ったものを書籍化したものです。

 

私はAmazonのオーディオブックで『ドイツとEU』『ロシア』『中東』など、他にも3冊ほど聴きました。

 

ベルリンの壁が崩壊したときもにはっきりしっかり覚えているし、アフガン戦争の頃はバリバリ社会人だったのですが、本当に表面的なワードしか知らなかったんだなと実感しました。

 

事象や紛争には、当然それぞれ、そこに至る背景があるわけですが、そこまで深く考えていなかったです(--;)

 

経済は疲弊しているけど平和な日本で、情報の収集をサボり、思考を停止していたことを実感してます。

 

無知は無責任、無知は悪ですね。

 

\こっちもややこしい中東/

 

\ドイツ!/

 

\アメリカ!/

 

他にもいろいろ出てます。

 

 

『知らないと恥をかく世界の大問題』シリーズ

 

池上さんといえば、大ヒットシリーズの『知らないと恥をかく世界の大問題』シリーズ。

 

『恥をかく』なんて、ちょっと圧力を感じるタイトルですが、こちらは大人向け、新書版です。

 

2009年の出版以降、現在、12冊目まで出ています。

 

新しい方(#12)から遡って、オーディオブックで聴いているのですが、こちらもサラッと聴けて(読めて)、ざっと情勢を俯瞰できます。

 

複数続けて聴いていると、さすがに『あっ!このエピソード、他でも出てきた』というダブりも生じますが(笑)、2015年出版の6冊目(ロシアのクリミア併合があった後の本)で、今の情勢につながる話が熱く語られていたりして、今のウクライナ情勢は急に生じたものではないのだということが、よくわかります。

 

\今は『12』まで出てる/

 

もうすぐ『13』が出版される予定です。(6月10日が出版予定日)

 

買ってしまうと思います(笑)

 

 

おわりに

 

大人になっても、知らないことがたくさん。

 

日々、ニュースに接するたびに思います。

 

池上彰の世界の見方』は中高生にも読みやすい仕様。

 

うちの中2の娘も読んでくれないかな~と思い、リビングの本棚にさりげなく収納しているのですが、今のところ、まったく興味なしです(笑)

 

知識は大人になって仕入れても楽しいですが、若いときに知っているとより有効で、視野も世界も広がると思います。

 

そんな気持ちで池上さんも高校生に講義をされているのかもしれませんね。

 

中高生はもとより、大人が読んでも読みごたえのある『池上彰の世界の見方 東欧・旧ソ連の国々』のご紹介でした!

 

ではでは

 

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