読了しました!
忘れないうちに感想を書きま〜す。
この本を読もうと思ったのは
ちょっと毒々しいタイトルの本。
この本をどうして読もうかと思ったかというと
自分が毒親になってないか心配だから
なんです💦
中2の娘がいるのですが
『娘とのコミュニケーションはこれでいいのか』とか、『自分の思いを娘に押し付けていないか』とか
子どもとの関係に悩みや不安はつきません。
その心配の一つに
『私って毒親だったらどうしよう』
というのもあるんです🥲
これまで、毒親本については、毒親被害にあった成長した子供たちによる告白本、というか
告発本のようなものが目につき、
『毒親』というネーミングもおどろおどろしすぎて、ちょっと怖い・・・
とあまり読んでいませんでした(さっと読んだことがあるくらいか)。
しかしこの本は、精神科医として活躍されている水島広子さん著。
いろいろ整理されていて、構造が分かりやすいんじゃないか
と思って読んだのですが、本当にわかりやすかったです☺️
♪帯の『あなたのためなんて大ウソ!』というのも強烈
「毒親」を作る精神医学的事情
水島さんは『毒親』を作る精神医学的事情として4つの事情をあげます。
*『「毒親」の正体』P105から引用*
ここでポイントなのが、『発達障害タイプ』。
これを見落とすとお門違いな『解釈』をしてしまい、かえって関係をこじらせてしまうこともあるんです。
ここでいう『解釈』とは、例えば
子が自分が受けてきた毒親被害について
『母親(加害側)は父親との仲が悪く、その寂しさや孤立感を反映しているのではないか』と考えることなどです。
ストーリーを作るとっていいかもしれません。
毒親告発本だと、こうしたストーリーや解釈がなされている場合が多い気がして、確かにそうした解釈がピタッとはまる場合も多いとは思います。
また、そうしたストーリーを当てはめるのは、支援する専門家にとっても
状況を理解する→理解した気になれるので楽
なのでついついそっちに流れがち。
しかし、水島さんが臨床現場で診てきた中で、一番多いのは発達障害タイプ(社会生活に障害はなくそうした傾向がある人も含む)だそう。
例えば、発達障害の一つである自閉症スペクトラム障害(ASD)傾向があると、『この状況では、相手はこんなふうに思っているはず』という読みがスムーズにできにくい。
そのため、配慮を欠いたコメントをダイレクトに子供に伝えてしまったりします。
子どもが頑張って勉強していたのを知っているのに
なんで、こんな点数しか取れないの?
と不用意に発言してしまうとか。
親は、その時に目についたことを悪気なく言っているだけなのですが、それがとっても配慮を欠いていたり、子供にとっては思ってもみないショックな言葉だったりすることもある。
そして、時として忘れられない傷になるような人格否定発言になったりするんです。
これはもう親の特性で、親の生育環境からくるなんとかとか、余計な解釈は関係ないところです。
しかしここで、『母親自身が寂しいと子どもにしか生きがいがなくなる』とかいう的外れな解釈が入ると、子どもが『私しか生きがいがない母親から離れられない』等と、うまく親離れを描けないようになったりします。
こうしたパターンも、『不安定な愛着スタイル』の親だとありえるのですが、そうした解釈が当てはまる場合とそうでない場合があるのを知っておくことは大切だと思いました。
発達障害タイプか?愛着スタイル問題か?の見分けは結構重要だと思う
私が気をつけようと思うこと
『不安定な愛着スタイル』によって生じる毒親問題の説明も、とっても分かりやすく、示唆に富むものだったのですが、長くなるのでここではご紹介はやめときます😅
気になる方は薄い本なので、ぜひ、本を読んでみてくださいね。
で、私がこれから自分で気をつけようと思ったことは以下の2点です。
★行動上の「非」を認める
→自分では子どもを傷つける意図はなくても、何かの拍子に発した一言や行動で子どもが傷ついたようなら、そうしたことをしてしまった事情を説明しつつ謝る。
★子どもを主体に考えてみる
→子どもを振り回さないように、子どもからみてルールがわかるようにする。
これは『第7章 「毒親」とされた親御さんへ』に書かれていたことなのですが、毒親と認定(?)されようと、そうでなかろうと、親として気をつけていきたいことだな〜と思いました。
おわりに
子どもを振り回そう、いじめようとして毒親をやっている人は、ほぼいない、いてもごくごく少数でしょう。
一生懸命子育てしてきたつもりなのに、子どもから『毒親』と言われてしまう。
そうした人が多いんだろうなと思います。
とっても悲しい事態です。
親が一生懸命子育てしていたと思っても、子どもが毒親と思うような状態なら毒親なんだろうなと思います。
あくまで被害側の受け止め方が基準。
その点、セクハラやいじめと同じなんだろうな。
子どもが自信を持ってイキイキと自立していけるよう、毒親的要素はできるだけ排除していき、いいコミュニケーションをとっていきたいと、この本を読んでつくづく思いました。
今回ご紹介した水島さんの『「毒親」の正体』は、『うちの親、毒親かも』と悩んでいる子の立場の人だけでなく、親の立場の人にもいろんな視点を与えてくれるものだと思います。
ではでは
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